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蕎麦打ち日記1999年9月分

多くの心優しき奇特な方々の犠牲のもとに成りたっている、
蕎麦打ち日記であります。



忙しさにかまけて、手抜き工事ですが、ご了承くださいな。
新しい蕎麦屋さん情報もあります。旧月・昨年の分もお目通しくださいませ。

ここに登場する蕎麦屋さんの索引を作ってみました。urlは、
http://www.kaji.org/soba/diary/sobalist.html
です。日記に掲載してあるお店60数点を全部入れました。県別、地域別にひけます。
それ以前に訪ねたお店が紹介されていませんから、韮崎の「瓢亭」や
都内の気に入ったお店などが入っていません。機会を見て再度訪ねるようにしましょう。


●1999年9月25日/大船・あき津の蕎麦を食べる


●あき津のせいろ、蕎麦味噌、店外に掲示されたメニュ

ちょっと遅れたが空きの彼岸に墓参りに出かけた。墓は藤沢に
あるが、途中大船においしい蕎麦を食べさせてくれる店がある
とのことなので、途中で下車して行ってみました。
駅から約5分ほど。西友の少し先にあり、店外にメニュが掲示
されています。お店の構えや内装はしっとりと日本風で、なか
なか落ち着くお店です。あまり時間がなかったので、酒は、蕎
麦味噌を肴に一杯だけにしておきました。食べたのはせいろ蕎
麦(700円)。太目の麺で、蕎麦の香り、コシともに絶品という
わけではないが、これならば悪くない。出された時には、量が
少ないかな、と思ったが、食べてみると、食べ応えがある。こ
れもまあまあ。蕎麦は、今流行の一茶庵系のものではなく殻が
あまり入れられていない薄い色の太め。独自の蕎麦は悪くない。
蕎麦味噌は少し辛めで、これ一つで、酒の4、5杯は飲めそう
な量が来る。もう少し量を減らすか、できれば薄味にして欲し
いところである。
鎌倉市大船2-16-10 0467-44-2345
水曜休み 11:30〜16:00


●1999年9月18日/天童市・「伊勢そば」

こちら49才のやや疲れたおじさんです。
山形県の山形空港(天童市)のごく近くに「伊勢そば」という
店があります。私もソバが好きですが、全国(と言っても10
数県)No.1のソバだと思います。ソバ100%です。山形
は隠れたソバの名所が多くて、どの店もおいしいのですが、断
然「伊勢そば」です。
・・・・・・・・・・(元山形在住 清水博志さん提供)


●1999年9月16日/埼玉県・秩父市の蕎麦畑を見る


●秩父にある蕎麦畑と栗の木

秩父では「蕎麦の里」をPRしていて、手打ちそばやさんもた
くさんあるが、最近は農家でも蕎麦の栽培が盛んになってきた
という。そこで、蕎麦畑を見てこようということになり、郊外
に出かけた。JRの武州中川から武州日野あたりにかけて、幹
線道路から横に入ると蕎麦の畑が見られる。ちょうど花が咲い
ている時期で、可憐な白い花が涼しい風に揺れている光景が見
られた。高さは40〜50cmほど、植えるのが遅かった苗は発育が
遅れて30〜40cmというところか。細い茎で、台風でずいぶん倒
れたというが、この細さでは無理もない。麦とちがって強さは
ないとか。蕎麦畑にはすべて網で囲いがしてあったが、これは
鹿が夜に食べに来るのを防ぐためという。山をバックに蕎麦の
花とは、なんとものどかな光景だ。気分が安まる。畑の規模は
いずれも小さい。大きいもので、80×50m程か。秩父の蕎麦屋さ
んで使う蕎麦粉はとてもまかないきれないために各店は独自に
いろいろな地方から蕎麦を購入しているそうだ。
右の写真は、途中の道端にあって栗の木。みごとな鈴なり……
という表現が使えそうな栗の木である。

●1999年9月16日/埼玉県・秩父市「なかの」のそばを味わう


●「なかの」のもり蕎麦とかけ蕎麦

秩父には札所があって、札所巡りの巡礼もいるが、歴史のある
待ちだけで、さまざまな史跡がある。時間を取って見てきたの
8番札所の西善寺のコミメモミジの大木。高さ10メートル、直
径20メートルほどの樹冠を持つモミジの大木はなかなかみごと
だ。それと清雲寺のしだれ桜は、桜の季節に来てみたいと思わ
せるに十分だ。高さ10メートルほどの枝垂れ桜が十数本林立し
ている様は満開の姿を想像させる。
西善寺のモミジを見た後、手打ちそばなかの……の看板に惹か
れて入ったのがこの店。町の外れにある店で、農家の副業か…
と思っていたら、意外と新築の店。聞いて見ると勤め人が仕事
をリタイヤして始めた店とか。
注文したのはモリ蕎麦とかけ蕎麦だが、蕎麦そのものはもうひ
とつ。コシも香りもあまり感じられない。このお店でも、休日
は行列ができるようだという。秩父は蕎麦の里……と銘打って
いる。確かに手打ちをしているうまい蕎麦がたくさんあるが、
こうした店もまたある事は事実。蕎麦を食べる時には注意して
店を選びたい。


●1999年9月16日/埼玉県・秩父市「こいけ」のそばを味わう


●「こいけ」のせいろ蕎麦と芥子切り蕎麦

秩父で10割り蕎麦を食べさせる店として知られた「こいけ」は
一度ぜひ出かけてみたいと思っていた店だが、それがやっと念
願がかなうことになった。頑固に、国内産の蕎麦粉にこだわり
しかもそれを生粉打ちで供するという店である。駅の近くでし
もたや風の一戸建て。
ちょうど、昼食をということになり「こいけ」へと出かけたわ
け。時間が12:30頃であったために店の前は並んでいるほどの盛
況。店内もそれほど広くないために、昼食時はどうしても行列
ができるようだ。試したのはせいろ蕎麦(850円)と芥子きりそ
ば(1000円)。せいろ蕎麦は、口に入れた瞬間に蕎麦の香りが
口の中に広がる。何ともいえない生粉打ちそばの醍醐味である。
コシも申し分なく、せいろとしては1級であろう。芥子きりは
太目の蕎麦でいわゆる変わり蕎麦という趣と違って芥子の香りが
強すぎるような気がする。芥子きりの魅力は、そばの香りに芥子
の香ばしい香りが少し付加される所にあるのだが、ここの太目の
芥子切り蕎麦は芥子が主役になってしまっているような気がして、
香ばしさも強すぎると逆効果ではないか。
とはいえ、蕎麦のできは申し分ない。噂通りの蕎麦であった。
秩父市野坂町2-14-34 0494-22-1610 西武秩父駅から徒歩5分
水休み、第2、4火休み、11:30〜16:00


●1999年9月15日/埼玉県・秩父市「長尾根」のそばを味わう


●「長尾根」のもり蕎麦とかけ蕎麦

秩父に所用があり出かけたついでに、蕎麦のハシゴをしてきた。
われながら、飽きずによくもやるものである。車で出かけたの
で、来る道、途中の日高市で「奈佳一」によった。そんな道草
を食っていたために着いたのは夜の7時。多くの店が閉まって
いるなかで、空いていたのがこの「長尾根」。西武秩父駅で、
商店で働く人からいい蕎麦を食べさせる……ときいて早速でか
けた。地方に行って困るのは、蕎麦屋の閉店時間が早いことだ。
長尾根さんは、市街から一寸外れた静かな住宅街にある。夜に
出かけたものだから、こんなところにあるのか……と心配にな
るほどの道だった。
この店は、父親の蕎麦屋と息子のイタリア料理が一緒になった
ふしぎな店で、夜は、蕎麦のニョッキなどが出されてなんとも
妙な気分になる。はじめてのこととて蕎麦のニョッキを頼んで
試してみた。そばの粉とジャガイモを混ぜたもので、ニョッキ
を作り、これをトマトべースの味で煮たものだが、蕎麦を食べ
る前の酒の肴としてはトマト・チーズの味は合わない。
蕎麦のつもりで、日本酒、冷や奴などで仕上げに蕎麦を……と
思ったが、どうにも、最後のそういう気分になれない。結局、
ワインを一杯もらって口を合わせる事になってしまった。ワイ
ンでニュッキを食べてから、改めて日本酒で……という複雑な
食事だった。イタリアンと蕎麦を同時にやるのは考えものだ。
さて、蕎麦は、もり蕎麦とかけ蕎麦(ともに600円)を試したが
もり蕎麦はコシもしっかりしていて、蕎麦の香りもまあまあ。
この蕎麦なら食べにいく価値はあろう。二八そばで少し黒っぽ
い蕎麦の自然な色合いで、なかなかのものである。親子の対決
はどうみても父親の蕎麦の方が質は高い。
夜はいろいろと酒の肴もある変わった店だが、覚悟して出かけ
られたい。
秩父市大字別所396-2 0494-23-2007
火休み 11:30〜15:00、17:00〜20:00


●1999年9月15日/埼玉県・日高市「奈佳一」のそばを味わう


●「奈佳一」のせいろ、2色そば(二八+柚蕎麦)、3色の中のさらしな蕎麦

以前、鶴ヶ島市内にあってそれと知られた店だったが、日高市
に移転して新しく開店した。ゴルフ場に囲まれた地にあるとい
う特異な立地だが、固定客をしっかりつかんでなかなかの繁盛
のようだ。営業は休み無しで昼から夕方まで通しで続ける。ゴ
ルフ帰りのお客さんが寄っていくために午後は貴重な時間なの
である。店主の中込恭一さんは、裾野市の蕎仙坊の齋藤義親さ
んの弟子に当たるという。一茶庵系の店である。
メニュは右のようだが、珍しく蕎麦ビールなるものがあるので
早速注文してみる。ザル印の蕎麦ビールというものだが、カナ
ダ産で、蕎麦のみを55%使用しているとのことで独特の風味が
ある。まあ、1度は試してみる価値があるかもしれないが、こ
れを通常のビール代わりに飲むというわけにはいかない。この
ビール、東京、横浜では見なかったが、この後秩父に出かけた
ら、[秩父蕎麦の会]のどこの店にも置いてあった。秩父あた
りでは流行っているらしい。
さて、メニュはもり、田舎がともに735円。変わり蕎麦があり、
この日は茶蕎麦、柚蕎麦(890円)、さらしな蕎麦(840円)が
用意されていた。この他にもうどん(735円)もある。注文した
のは、変わり2色と変わり3色そば。どちらも、せいろ、田舎、
柚、茶蕎麦、更科蕎麦……のなかから自由に選んでください……
という臨機応変のサービスで、結局、2色=もり+柚、3色=も
り+田舎+さらしなの5種類。2色蕎麦は1枚のざるに盛られて
くるが(写真中)、3色蕎麦は、小さなざるで一つずつ盛られて
くる(写真右)。3色が一つずつ出されるのは食べる間に伸びな
いように時間差で茹でるという配慮の結果と見た。
蕎麦は、コシも申し分なく香りもそこそこ、これならば、立地の
不便さというマイナスがあっても食べにくる価値はある。柚蕎麦
も香りが良く、なかなかの風味である。残念ながら田舎蕎麦は、
せいろとの差が余りなく、蕎麦の香りももうひとつ。蕎仙坊の田
舎そばは、もっとゴワゴワしていてしっかり打たれているが、こ
れは中込さんの独自の工夫があるのかもしれない。さらしな蕎麦
はもともと蕎麦の香りは余り無いものだが、他の蕎麦と3色など
で食べる時には良いかもしれないが、これだけだと味・香り的に
一寸さみしい起臥する。蕎麦は、総じて細めで、良く打たれてい
て申し分ない。サービスも良く、値段的にも、2色蕎麦で785円、
3色蕎麦で1100円というのはリーズナブルである。蕎麦の質を考
コストパフォーマンス的には、お薦めの店といえよう。店内は、
5、6人が座れるカウンターと、14、5人も座るといっぱいに
なってしまう大きなテーブルがあるだけ。明るくスッキリしたレ
イアウトだ。
埼玉県日高市下大谷沢297-25 0429-85-6511
月休み、第1、3週は月火休み 11:30〜19::00(売切れ締め)


●1999年9月12日/長野県・上田市「草笛」のそばを味わう


●「草笛」上田店のもり蕎麦とかき揚げ天ぷら

上田で、刀屋とならんで知られた「草笛」にいく。この店は、
小諸の懐古園入り口近くに本店があり、蕎麦文学賞などを主催
していることでも知られているが、その上田支店である。
刀屋は作家の故池波正太郎さんの馴染みに店としてあまりに有
名だが、地元では最近はこちらの方が人気があるとのことだ。
何度か出かけようとしたが、そのたびに、休みであったり、閉
閉店していたり、1度は駅からタクシーを飛ばしたが既に閉店
になっていたということもあったりで、結局、一度も試してい
なかった店である。小諸の店も閉店後に出かけたことがあった。
そんな因縁がったので、仕事が終わって駅に着いた午後3時過
ぎ、日曜日の午後のこととて上り電車は指定席が取れず、そこ
で思いついたのが草笛……というわけである。とはいえ、午後
早くに店を閉めるというので、慌てて電話を入れて確認、店に
は3時半まで入れるとのことで、急遽、駅からタクシーを飛ば
したというわけである。
さて、午後3時ということもあって腹はすいてはいない。注文
したのはビールとかき揚げ天ぷら(1個180円)、盛り蕎麦(500円)。
この店はかき揚げ天ぷらを1品で注文できるようになっている。
なんとも親切なシステムではないか。ビールには野沢菜のお通し
がついており、これでビールの肴は充分。
さて、盛り蕎麦は、なかなかしっかり打ってある。コシが強く、
しかも盛りは普通の店の1.5から2倍はある。桶に入って出され
るので、見た目は量が分からないが、食べてみると、もうないか
と思いながらも、まだまだ出てくる……食べ終わって、量のすご
さにびっくり……という状態である。上田の蕎麦店のパイオニア
とも言うべき、刀屋が他店の2倍はあるかと思われるボリューム
で知られているために、草笛もそれに習ったのであろうか。こう
いう真似は、どの店でもやってもらいたいところである。しかも、
このボリュームでモリ蕎麦が500円。コストパフォーマンスから見
れば、一部の蕎麦自慢の店のなんと高いことかとアキレる思いが
する。この他、野菜天ざるが750円……というリーズナブルな値段
設定で、人気も分かるというものである。
モリ蕎麦が500円、ざる蕎麦が550円と海苔の値段は50円。この50円
という値段の差に店主の良心を見る思いがする。多分、蕎麦屋の調
査をしてみると、「もり」「ざる」の差は100円というのが一般的で
はないだろうか。50円という値をみると嬉しくなってくるのである。
草笛の蕎麦……残念ながら閉店ま近かで、蕎麦の香りはあまり感じ
られなかった。見たところ二八蕎麦と思われるが、もう少し早い時
間に行ったら、香りの高い蕎麦が食べられるのかもしれない。まあ、
それにしても500円であれだけコシのある蕎麦が食べられるのとは奇
特な店である。一度出かける価値はありそうだ。
上田市常田3-269-4 0268-24-8221 11:30-15:30 木休み


●1999年9月09日/東京・大森海岸「布恒更科」のそばを味わう



●布恒更科の重陽節句蕎麦(菊の葉/菊の花)とかけそば

京浜急行の平和島に仕事で出かけたついでに、評判の高い大森海岸
にあるという「布恒更科」に出かけた。ここは、伊島節さんという
名代の蕎麦打ちの店で、この世界ではつとに知られた店である。
長い間気になりながらも、なかなか出かける機会のない一角だった
のだが、やっと出かける機会ができたというところである。
店構えは、気取らずに自然で、しかし蕎麦屋という雰囲気は十分に
でている(写真右)。ちょうど出かけた日が9月9日で重陽の節句
である。店に入る前は、とりあえずモリとカケを試してみようと思
ったが、この日は重陽の節句と言うことで、特別な2種盛りが提供
されており、それならばせっかくだから……とその重陽の節句2種
盛りとかけそばをお願いする。出てきたのは写真左にある菊を打ち
込んだ2種。黄色いのが菊の花、グリーンのが菊の葉である。菊を
打ち込んだ蕎麦ははじめてだが、これは並たいていの技ではない。
さすがプロというか、この一事だけでも敬服に値する。しかし、そ
ばは、あまり菊の香りはしない。残念だが、茹でる間に溶け出てし
まうのだろうか。ヨモギのような香りがすると思ったが、ほのかに
……というレベルで感じられるかどうか……という弱さである。と
はいえ、菊の葉を打ち込んだ蕎麦はコシがしっかりしていて蕎麦打
ちの技の見事さを感じさせる。1200円の価値はあり、大したもんだ。
かけそばは、二八そばで、これは暖められていい香りである。残念
ながらかけそばではコシというわけにはいかないが、それでも香り
といい、モリかセイロで食べてみたい起臥する。今回は、もり蕎麦
を食べなかったが、次回はぜひ、二八のもり蕎麦と生粉打ち蕎麦を
味わってみたい。それと、お客さんが食べている天ぷらのいい香り
がしてきて困った。いい感じにこんがりと上げられていて、いかに
もうまそうな天ぷらだった。かけそばは800円、+200円で大盛りが
できる。生粉打ちが1000円という良心さ。価値のあるお薦めの蕎麦
屋であった。久しぶりで、蕎麦職人の技を見た気がした。
次回は、是非時間を作って酒からゆっくりと味わってみたい。
東京都品川区南大井3-18-8 03-3761-7373 日休。


●1999年9月07日/横須賀・閑雲のそばを味わう



●横須賀・閑雲のせいろそば

京浜急行の横須賀中央駅前というか裏にモアーズがあるが、ここの
7階に「創作蕎麦閑雲」なる店がある。国内産蕎麦粉を使い……と
宣伝文句に書かれているのをみて、出かけたついでに寄ってみた。
横須賀にある神奈川歯科大学の病院に歯の治療に通って半年余りに
るが、その間、横須賀に手打ちそばのおいしい店はないか……と探
のだが、市の中心地あたりではどうしても見つからぬ。そんな時に
見つけたのがこの店で、手打ちではないが、まあ、国内産蕎麦なら
悪くないだろうという思いである。最近は、有名な江戸蕎麦の店で
も、店内で手打ちにせず、手捏ね−機械打ちという店もある。とい
うことで、出かけてみた。注文したのはせいろそば、海苔がのった
ざるそばである(600円)。もりは550円。
機械打ちが予想されたので、蕎麦のコシについては諦めていたが、
香りはまあまあ。これならば、国内産蕎麦粉使用……というのはま
んざら宣伝文句だけ……というわけでもなさそうだ。少なくとも、
これだけ香りを出すのであれば、二八そば、ないしは三七蕎麦くら
いの割合ではあろう。
諦めていた割には、まあまあ……という結果で、お薦めというわけ
ではないがなんとなく納得した。こんなところで納得するのは、期
待と現実の落差が小さかったからということで、もっとうまい蕎麦
屋をこき下ろしているのは申し訳ない気もする。まあ、期待が大き
いと、裏切られたときの落差がこたえるんですね。
ただ、一つ嬉しかったのはネギである。最近気に入なる事の一つは
ネギなのです。蕎麦の薬味としてのネギは、適度な控えめな自己主
張がふさわしいと思う。そのためにはあまり強く香りを主張しては
ならんと思う。ネギそのものは私も大好物だし、山小屋で暮らして
いたことのある小生は刻んだネギを少し水でさらし、かつお節をの
せて、醤油をかけただけのものをおかずに食事を楽しむことさえあ
った。しかし、薬味のネギとしては、ザク切りで、厚く切ったネギ
は、あまり適しているとは思えない。少なくとも、小生はそうして
欲しくない気がする。これでは繊細な蕎麦の良さが殺されることに
なってしまうのではないかと危惧するのである。
糸のごとく繊細にしなやかに薄くスライスされて、控えめながらそ
こはかとなく自己を主張し、香りを味あわせる…これが、蕎麦の薬
味としてのネギのあるべき姿と思うがいかがでしょうか? この閑
雲のネギがまさにそれなのだ。最近、いい蕎麦を出しながら、ザク
切りのネギを付けてくるお店が結構あるのですが、そういうのがい
いとおっしゃるお客さんも多いのでしょうか? 趣味の問題だと言
えばそれまでですが、やはりおじさんとしては薬味のネギは控えめ
であって欲しいと切に願うわけなのであります。
あーあ、年寄りのグチ、繰り言モードになってしまった。失礼!
東京都品川区南大井3-18-8 03-3761-7373 日休。


●1999年9月01日/群馬県のお蕎麦屋さん

お薦めは、群馬郡箕郷町にある「せきざわ」と
高崎市内にある「笹尋(ささじん)」ですね。
どちらも、私のホームページに掲載してあります。
・・・・・・・・・・(大野誠一さん提供)
ちなみに大野さんのホームページは以下です。
http://www5.wind.ne.jp/ohno/index.htm/





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