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蕎麦打ち日記ボタン 2004年11月分

多くの心優しき奇特な方々の犠牲のもとに成りたっている
「蕎麦打ち&蕎麦食べ歩き日記」であります。


1998年4月以来、ここに登場する全蕎麦屋さんの索引は、こちらです。
日記に掲載してあるお店が、県別にひけます。

店名の前に「*」印のあるものは、蕎麦好き読者からの投稿情報です
 


●新着そば情報:お知らせいただいたものをご紹介させていただきます。
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●2004年11月30日

荘輔そば(山形)

山形県東置賜郡川西町大字玉庭5013
TEL:0238-48-2962
営業時間:   休み:火曜




   
  事務所で一緒に仕事をしている大御所が、毎月、仕事で山形に出かける。そば好きを知っている先方は、待ち構えるように新しい蕎麦屋を開拓して、待っている。だから出かけるたびに、新しい蕎麦屋を経験することになる。……で、今回連れて行かれたのが山の中の農家の蕎麦屋さん……だったそうな。名前が「荘輔そば」井上憲一さんというお宅の居間でいただく、常設の蕎麦屋さんである。山形には農閑期だけ蕎麦屋を開店するという家も何件かあるが、ここは通年で営業している蕎麦やさんである。場所は、玉庭小中のとなり。
  お店のチラシにいわく、”自家栽培・製粉、本格手打ち二八そば”。何よりも、自家栽培というのが強みで、これはアマチュアには逆立ちしてもかなわない。なかなかの蕎麦で、このときは地の鴨で作ったというスープをサービスしてくれたという。「これがなかなかうまかった!」と私をうらやましがらせる。この鴨は、自分のところで飼育しているようで、鍋でも汁でも調理できます……とのこと。また、新米も美味しいので、タクアン、漬物で食べてください……とよだれが出そうのことを書いている。
  メニュは、もりそば(600円)、板そば(1000円)、天もり(1200)、天板(1600円)、かけもち(そばがき600円)、山菜とりそば(800円)……など。言えば要望に応じて調理してくれるようで、「鴨がおいしかった」というから、鴨鍋で一献傾けたいところですねえ。
   


●2004年11月26日

惣左衛門

横浜市緑区長津田町3463-1
TEL:045-982-8991
営業時間:(火水木金)11:30-14:30、(土日)11:30-16:00 休み:月曜+第3火曜




店構え、せいろセットの柚子そば+upとせいろ、にしんそば<
      
 長津田駅の南口を出て国道246を過ぎたあたりは、かつて雑木林であった。ここが1,2年の間に急激に開発が進み、住宅やマンションが新築され、ファミレスなどいろいろなお店が開店している。
  このあたりは仕事で通うコースで、よく車で通るのだが、手打蕎麦屋さんはこの辺りにはないと、長い間思い込んでいた。全くこの店の存在に気がつかなかったのである。私は車で走行していても「そば」の看板だけはどういうわけか必ず見つける……という悲しい習性が身についてしまった人間である。26日に知人に案内されて初めてこのお店に出かけたのだが、その知人も、”確かこの辺だったと思うけど……”と前を通り過ぎながら不安げである。見つけたらしく”ここ、ここ……”と教えられても、私にはわからない。車を止めて”ほら……”と指をさして教えられて初めてそば屋さんの存在に気づいた。まさに文字通りの、「隠れた名店」であった。これほど立地というよりも、アピールの仕方の控えめな蕎麦屋さんは、歩いていないと見つけるのはなかなか大変ではないかと思う。周辺にある大きな建物に気をとられて、たぶんほとんどの人は気が着いていないと思う。
 
  ちょうど昼食時にお店に入って食べていたら、同じように入ってきたお年寄りの方が「このお店はいつ開店したのですか?」と聞いていた。この辺りにいながら、私たちと同じように初めて気づいたのだろう。答えは「1年半前です!」とのこと。この1年半の間に私はこの道を車で何度、通っただろうか。おそらく20回は下るまい。それでも、発見できなかったお店である。知人もそば好きで、この道を毎週かならず走る。手打そば……と気づけば当然気づいているはずだが、その知人も初めて発見したという。発見というと大げさになる。なにせ、お店は大きな通りに面しているのだから。
  愚考するに、問題なのは、写真で分かるように、左隣にある歯医者さんと区別するために、また、雰囲気を出すために塀を立てて和風の庭に仕立てている……点にあるのではないか。この塀が長津田駅の方向(向かって左)から来る車に対して、お店の存在を遮り、隠すようになっているので、通り過ぎないとお店の存在が分からないようになっているのである。車で通る人間にとって、通り過ぎないと分からない……というシチュエーションは絶望的である。これを改善するだけで、「隠れた名店」を「知られた名店」にすることができると思う。
  それともう一つ、では逆方向から来る人に見つけやすいだろうと、思われがちだが、
   ・文字が小さくて、「手打そば」「惣左衛門」……の文字が、逆方向から車で来る人にも、分かりにくい
   ・惣左衛門の文字が大きめで、「手打そば」が小さく肩書きされている
……という状態で、「惣左衛門」という名前が和食屋を連想させ、そばを連想させないという問題もある。やはり売りは”手打そば”である。せめて、”そば屋”であることが、車を走りながらでもわかるように、文字を大きく表示していただけば、そばファンとしては、より見つけやすくなっていいと思うが、今のままの方が上品な店構えで、いつまでも「私だけの、隠れた名店」でいい……という人もいるかもしれませんね。
  生意気にもいろいろと講釈を述べてしまいました。失礼しました。どうでもいいお店ならこんなに書きません。無視します。そばがおいしいだけに、そば好きに見つけて欲しいから……との思いからです。お許しください。それにしても生意気ですよね。反省します。mOm
  さて、いただいたのはせいろ(=2色そば630円)とにしんそば(900円)である。ここのせいろは、せいろ+変わりそばの2色である。いまは、変わりそばは柚子そばで、最初に柚子そば、次に全粒粉のせいろと……時間差で供される。腰もありしっかりと打たれた蕎麦は、香りもあってなかなかいい。これが隠れた名店とは残念である。このそばならば十分にお客さんを呼べる。にしんそばもおいしい。柔らかく煮られたニシンもおいしいし、そばもいい。私は、せいろと柚子そばを分けて別に注文できるようにして欲しいと思う。せいろは毎回でも食べたいが、柚子そばは毎回食べたくない。席は、4人のテーブル席が3つと小上がりの板の間にテーブルが2つ。駐車場もある。
  メニュは少なく、冷たい蕎麦は、せいろ、天せいろ(1050円)、辛みそば(1050円)、とろろそば(900円)、鴨せいろ(1050円)、温かい蕎麦は、かけそば(630円)、にしんそば(900円)、天ぷらそば(1050円)……である。もともとかけそばはどちらかというと、せいろの比べて少なめなのだが、それでも量は少なめ。1人前120gくらいか? 1品では食事には足りない。大盛りが+260円ということで、せいろは大盛りで890円になる。かやくご飯が160円であるので、これと一緒ならばいいかも。汁は一茶庵系にいているような気もするが、きちんと味を見なかった。かけ汁はあまり印象に残らなかった。
  仕事があったので酒はいただかなかったが、よく見たらそば味噌(260円)や、出汁巻き卵(525円)、ニシン(470円)なども酒のアテ用にあった。お店では、これもそばのページに書かれていたので見つけられなかった。メニュの表示法や裏と表に記載する内容……などを再度見直していただいたほうがいいかもしれない……と思う。……といろいろ書いたが、このお店、お勧めである。”隠れた名店”にしておくには惜しい存在だ。みなさんお試しを。
   


●2004年11月20日

根深ネギ

長野県東御市産    
TEL: 、fax:  
営業時間:   休み:  




   
  韓国に出かけた際に、新亭で食べたうどんに入っていたネギが”おいしい!”と連発していたら、一緒に行ったな仲間が、それじゃ……と帰国してから自分の畑で作ったネギを送ってくれた。これが、根が深くて、ほっくりしていて、いかにもうまそうなネギである。うれしくなってきた。早速、翌日、豆腐と薩摩揚げと一緒に煮てみたが、甘みがジューンと出てきて、歯ごたえもあり、サック、サックと食べられる。これは、すき焼きをやらねばなるまい。
  作った仲間はもともと生産技術者である。かつては家は専業農家だったようだが、彼は、生産設備の自動機設計を長年やってきたので腕は一流。その彼が休みのたびに畑に出て、丹精こめて育てたネギである。”ネギは畑をどれだけ積み上げるかで決まる。高くすればするほど、白い部分が長くなる。ことしはずいぶん積み上げたから、ネギはうまいよ!”と自信を持って送ってくれたものである。10数本いただいたが、既に残りは10本ほどになってしまった。感謝。
   


●2004年11月20日

倉科製粉所・信濃大町産そば粉

長野県大町市産    
TEL: 、fax:  
営業時間:   休み:  




大町産そば粉
   
  倉科製粉所さんにお願いして、大町産のそば粉をブレンドせずに分けていただけないか……とお願いしていたが、特別に5kgほど製粉したのでいかがでしょうか?と連絡いただいたので、5kgを譲っていただいた。大町のそば粉は、北と南で2つに分けられるという。味も違うとの事なので興味を持っていたが、この粉がどちらの粉か、分からない。たぶん味から信濃1号ではないかと思うが、詳細は不明だ。
  届いてすぐに一度、生粉で少し打ってみたが、あまり印象に残っていなかったので、今度は二八で打ってみた。これは、私だけでなく何人かに食べてもらったが、評判は良い。香りがもう一つ欲しいかな……と私は思っていたが、こうして食べてみるとそうでもない。一緒に食べてもらった人たちも香りが合っておいしい……という。評判は良かった。色は写真ではっ少し明るめに写っているが、もう少し全粒粉のような色に近い。
  倉科製粉所さんでは、品質を安定させるためにこうした地の粉をブレンドして信州蕎麦、安曇野、スーパー安曇野……として販売しているが、たまにはブレンドしない、こうした地の粉100パーセントの粉の頒布会でもしていただけるとうれしいのだが……いかがでしょうか?
   


●2004年11月21日

韓国製・蕎麦ちょこ

ソウル・仁寺洞    
TEL: 、fax:  
営業時間:   休み:  




   
  ソウルの仁寺洞に出かけた。蕎麦チョコに使えるような器がないか……と探しに行ったのだが、。散歩しながらのんびりと半日かけてお店を端から端まで冷やかしたら、最後に近いところで、やっと安くて、そばチョコに仕えそうな器を見つけて、2つ買ってきた。それが上の写真のものである。蕎麦チョコというよりも、お茶を飲むための椀といった方が適切だが、これはサイズがちょうど蕎麦チョコに合っているのでうまく使えそうだ。
  私のところでは、蕎麦パーティをするときには、蕎麦前の酒のぐい飲み代わりに蕎麦チョコを使っている。30個ほどがあるので、どちらかといえば小さめの蕎麦ちょこを自由に選択してもらい、それで日本酒を飲んでもらうことにしている。大きなちょこが残るので、それを本来の蕎麦用に使う。だから、若干大きさが違っても問題はない。むしろバラエティに富んでいるほうが選択肢が広がって、客は喜ぶ。
   


●2004年11月20日

木鉢と器

ソウル+仁寺洞    
TEL: 、fax:  
営業時間:   休み:  




   
    韓国では麺作り……というのが余り表面に出てこないのである。写真の木の鉢は、古い家に置かれたものである。仁寺洞にある古道具屋さんにあるものも見たが、重量はあまりない。硬そうな木でもなく、乾燥しているので、粉を入れてかき混ぜたら、固定せずに動いてしまいそうである。大きいもので80×50センチほどである。何を調理したものであろうか? 買っても良いと思うような木鉢ならば形が面白いので値段を聞いたが、買う気にならなあかあったあので聞かなかった。
  2つ目は貞洞劇場の横にある喫茶店で出された茶器である。梅茶(梅ジュースの御湯割り)など、3人がそれぞれ別のものをオーダーしたら、写真のような器で出された。この自由さはどうだろうか? 日本では、御茶、コーヒー、紅茶……などどれも、決まった形の器が使われる。コーヒー紅茶には把っ手がついたものが、日本茶には把っ手のないものが……という具合である。どんな店でも同じだ。革新的な人種が集まる学生街の喫茶店ほど、ガンコに古い伝統的な形にこだわったりしていたことを思います。もっともっとお店ごとに自由な発想で、器を選択してもいいのではないかと思うが、この日本人の保守性はどこから来るものであろうか? もちろん、器だけでなく蕎麦の形、料理にも革新性は出せないものか?

   


●2004年11月20日

韓国うどん

ソウル・明洞 新亭    
TEL: 、fax:  
営業時間:   休み:  





(上段)明洞の「新亭」のうどん、ヘジャンクック、(下段)昼食のウゴジタン、石焼ビビンバ
   
  韓国に出かけたが、南大門も明洞も、通りには”ヨン様グッズ”があふれ、日本のおばさんたちでごった返していた。
  最初の写真は、明洞にある、新亭という、知られた店の肉煮込みうどんである。肉やネギを入れて煮込み、5〜10分ほどあとにうどんを入れて一煮立ちさせる。独特の牛のだしがきいたスープでなかなかおいしいので、ソウルに行くと良く寄る。入れるのは細めのうどんだが、よくこねて2,3日寝かしたもののようだ。うどんの味付けも良いが、ネギがおいしい。しっかりとした肉厚のネギなので、少々煮込んでも、最後の”サクッ”が残っているのだ。ネギ好きにはこたえられない。
  韓国は面白い国だ。小麦文化がなかったのではないかと思える不思議な国である。韓国の麺といえば、いわゆる冷麺である。冷麺の原材料は蕎麦粉だし、小麦の麺は、うどん……と呼ばれているように、かつて日本からの輸入されたものである。ラーメンは、乾燥したインスタントラーメンの麺が韓国文化に溶け込んでいるが、これもそう古いことではないのではないか。韓国では、いわゆる”チゲ”と呼ばれる鍋料理が人気だが、これは具を食べて最後に、ご飯を入れるケースもあるが、普通は、残った汁に味のないインスタントラーメンを割りいれて、それを最後の仕上げのご飯代わりにいただく。
  韓国では麺作り……というのが余り表面に出てこないのである。写真の木の鉢は、古い家に置かれたものである。古道具屋さんにあるものも見たが、重量はあまりない。硬そうな木でもなく、乾燥しているので、粉を入れてかき混ぜたら、固定せずに動いてしまいそうである。大きいもので80×50センチほどである。何を調理したものであろうか?
  今回もまた、宿の朝食を食べずに、早朝から町に出て食堂を探して韓国食をいただいた。朝食に、ウゴジタン、ヘジャンクックをいただき、ご機嫌であったが……食べ過ぎて。疲れた。
  いかんいかん、このところ蕎麦の話題が少ないぞ。
   


●2004年11月19日

群言堂(石見銀山)の器

島根県    
TEL:03-3403-3401、fax:03-3403-5480  
営業時間:   休み:  




中はモダンな会社の社屋、コーヒーカップ、スプーンレストは、一輪挿しになっている、群言堂のブランド
   
  仕事で石見銀山にある島根県大田市大森町に出かけた。朝、羽田−出雲空港と移動し、出雲空港から車で約1時間半、大森町で3時間ほど仕事をして、その後、広島まで車−高速バスと乗り継いで移動し、のぞみで帰ってくるという、すさまじい旅程である。帰りの飛行機が取れなかったのである。翌日、別の旅が予定されているので泊まれないのだ。のぞみは金曜日の夜とてサラリーマンで混雑し、自由席に立つ……という有様でした。ふう、疲れた。
  大森町でへでかけたのは、石見銀山の町を活性化しようと努力されている、叶ホ見銀山生活文化研究所という衣料品メーカーの所長さん松場登美さんにお話を伺うためだった。先頭に立って町おこしに取り組んでいらっしゃる御話しはとても刺激的でした。町おこし……ではなく、ご自身の自己表現の一つの形が、たまたま石見銀山という町の環境や歴史と符合して、”歴史を自分の身に取り込んでそこから自分なりの生活をつむぎだす”……という形で実現されているのではないかと思います。町おこしの取り組む……という表現も決して正しくはないですねえ。自己表現が、町おこしという結果につながっている……というのが正解ではないかと思います。
  古い住宅を改造してはご自身の生活様式にあわせて改造し、それが町や周囲の環境とピタリ調和している……そんな感じでした。”遊びをせんとや生まれけむ”……を地で行く、すてきな女性でした。大きなふところに、何でも入れて、そこからいろいろなものを生み出してくる。その松場さんによってデザインされる製品は、群言堂のブランドで全国の百貨店などで販売されていますが、”もともと衣料は生活・風土から生まれたもの、文化と同じで、風土・環境をとかけ離れたところで作られすぎている。たまたま、自分に欲しいものがそこになかったので、作り始めたにすぎない……”とおっしゃる。最初から、何かを目指して行うのではなく、ご自身を表現してきたら、結果としてそれが仕事になったということなのですね。
  作られている製品も、独特の感性で選んだ素材を柔らかな衣料にしあげています。生活の香りがしながら、洗練された衣料で、”魂をもった肉体を包む衣料”(松場さん)というコンセプトが伝わってきます。上の写真のコーヒーカップもその一つ。ヨーロッパなどを見ると、若者はコーヒーカップなど自由にいろいろなものを使っているのに、日本人はコーヒー、紅茶というと、取っ手のついたあれを使う。もっといろいろと選択しても良いのではないかと常々思っていたが、同社が経営する”ブラはうす”の喫茶店では、写真の取ってのないカップを使っている。自由ですねえ。しかも、スプーンレストは、小さな一輪挿しになっていて、生きた植物である。ご自身だけでなく、会社の社員も目一杯、自己表現で楽しんでいる様子が良く分かります。これが広がって、地域の人たちも自己表現を始めだした……それが、元気につながり、町おこしにつながっているということなのですね。
  目を吊り上げて、”町おこし”と叫んでいる全国の方々に、この自己表現の楽しみ方を教えてあげたいものです。
   


●2004年11月11日

更科堀井

東京都港区元麻布3-11-4
TEL:03-3403-3401、fax:03-3403-5480  
営業時間:11:30-20:30   休み:水曜日、第一火曜日




ざる豆腐、鳥焼、季節の酢の物、太打ち、もり
   
  麻布十番にある、老舗・更科堀井へ行った。以前は少し場所的に行きにくいところだったが、六本木ヒルズができて、けや木通りが整備されたおかげで、立地的にもなかなかいい場所になった。六本木からちょっと距離はあるが、散歩がてらに行くといい。とかく老舗というと、いろいろと言われることも多いが、ここはしっかりとレベルをたもったなかなかいい店である。この店の由来は以下のように書かれている。以下、同店HPより。
  堀井家の伝によると、創業は寛政元年(1789年)。初代は、信州特産の信濃布を商っていたのがそば屋に転じたもので、領主・保科家の江戸屋敷から程近い麻布永坂町に店を構えた。看板は「信州更科蕎麦処 布屋太兵衛」。「更科」とは、信州そばの集散地だった更級の「級」の音に保科家から許された「科」の字を当てたものと伝えられる。
  また、この時期、土産のそばを目籠詰めにして売り出して、こちらも麻布永坂「更科」名物として大いに評判になったという。各地に「更科」が増えたのは、この永坂の繁栄にあやかろうとしたもの、という説が有力のようだ。しかし、さしもの名店も昭和初期の恐慌のあたりから家産に陰りが見えて、昭和十六年、ついに廃業に追い込まれるに至った。良造さんは(現八代目当主)「親父が芸者遊びに耽って、店まで潰してしまったそうです」と笑うが、そもそも戦時下で、出資していた銀行も倒産するなど、時代の嵐に飲み込まれてしまった側面も大いにあるようだ。
  戦後、店は再建されたが、外部の人たちも入った会社組織となっていたことから、「永坂更科」や「布屋太兵衛」の登録商標は堀井家の手を離れることとなる。さまざまな曲折があったそうだが、昭和五十九年十二月、良造さんは代々の地である麻布を離れることなく、麻布十番商店街の一角に「総本家更科堀井」を開店する。
  江戸時代中期以来二〇〇年余に及ぶ家業の伝統を、創業の血筋を引く堀井家の手で再興したいとの思いからの開店であった。ちなみに、現在、麻布十番界隈には三店の「更科」があるが他の二店はまったく別の経営である。
  さて、いただいたのは、ざる豆腐(520円)、鳥焼(630円)、季節の酢の物(630円)、小田巻き蒸し(840円)、それにもりそば(730)と太打ち(840円)である。私は何を隠そう、茶碗蒸しが好きである。だから小田巻き蒸しも好きだ。なあかなかないのであるとお願いする。ここも悪くない。なによりも、もりそばが香りがあって、コシもあり、秀逸である。コシというよりも、弾力のあるそばで、これはお勧めである。    


●2004年11月9日

圓居の新そば祭り

船橋市
TEL/fax  
営業時間     休み:




常陸秋蕎麦の生粉打ち
   
  船橋の圓居のご主人から、”新そば祭り”を行います……と連絡をいただいたので、食べに出かけた。ここは、金砂郷産の常陸秋蕎麦を使っているが、それでもなかなか全部を常陸秋蕎麦というわけには行かない。そこで、新そばの季節だけは、常陸秋蕎麦だけの100%そばを提供したい……と毎年11月の初旬に1週間”新そば祭り”を行って、生粉打ちの常陸秋蕎麦を提供しているのだ。ことしは、7日〜14日の一週間行っている。ことしは、地元の情報誌「ショッパー」でも紹介されたため連日満席の込みようで、朝打った蕎麦がなくなり、昼に追い打ちをするほどの人気だという。ご主人、新田さんのそばにかける真摯な姿勢が好感を呼んで、常連さんもたくさん着いている。蕎麦不毛の地といわれた船橋で確固とした地歩を築いているようだ。
  さて、ことしの常陸秋蕎麦……これは絶品である。「台風でやられたというあちこちの情報で不安になり、見に行きましたが、刈り取りが終わったあとで、被害はなかったようです」と新田さん。写真は一人前だが、この前に生粉打ちの大盛りをいただいた。その後で、更に一人前を追加注文した。氷の入った冷水を通してきちっと締めた蕎麦を提供するのだが、氷水を通さないそばを一人前お願いしたのである。この時期ならば冷水で締めなくても十分にいけるのではないか。常陸秋蕎麦の特徴である香りを生かすためには、氷水で締めない蕎麦でもいいような気がする。このあたりは好みでしょうね。写真でも分かるように、しっかり打たれたそばは、コシ・弾力とともに締りが特徴だ。角がきりっと立って、口に含むと芳醇な香りが一杯に広がり「これぞ蕎麦!」と思わずほころぶ。ことしは、さすが常陸秋蕎麦……と底力に圧倒された。
 


●2004年11月5日

梶谷さんの<名古屋そば探訪>D

諏訪庵、醍醐、玄寿(瀬戸)、なつい(豊田)、江月(引山)
TEL/fax  
営業時間     休み:



   
  ●梶谷さんからの名古屋そば探訪……第5弾です。

  私は今日も諏訪庵というところに行きました。私の行く美容院の近くで石臼蕎麦とあったのです。3時でもやってるのが嬉しいのと、あやしい感じがしました。店構えは老舗風、じゃなくほんとうに老舗。地下鉄の広告にも出すくらいだから、、、。
  おそばは、十割と田舎があり、十割を頼みました(もちろん)。私の行った時間滞が悪いと思うのですが、でてくるのがすごく遅い。メニューにうどんやきしめんもあるから、大して期待もしていなかったのですが、やはりなんか普通、、、。ミョウガの酢漬けがついてるのが嬉しかったのですが。
どろどろの蕎麦湯は十割からは取れないこと教わったのですが、ここはどろどろでした。私は汁と混ぜないで蕎麦湯だけで飲むので、お猪口をもらったら、すごく好きと思われたのか、いっぱい他にも蕎麦湯を持ってきてくれました。

  それから先々週かな、、、「醍醐」に行きました。ここは美味しい。
  あと、瀬戸市の「玄寿」、豊田市の「なつい」という新目の店にも行きました。
  「江月」(名東区引山3−110)も良かったです、蕎麦が。
  はーーーー今度の週末こそ、「めんくい」という蕎麦屋に行きます。期待なんです。ワインと蕎麦って、私の好きな2つを看板にしてるところですから。
 
   


●2004年11月5日

小学校の給食

藤沢市立八松小学校
TEL/fax  
営業時間     休み:




     
     
  藤沢市立八松小学校で蕎麦打ちの授業があり、それに参加させていただいた。対象は6年生の88名。東京蕎麦塾のメンバー6人に混じって私も参加させていただいたが、子供たちは興味津々。最初から最後まで、きちんと手順や順番を良く守りきちんと対応できたのは驚いた。もう少し混乱するかと思ったが、実に見事でした。最後に蕎麦を茹でて自分たちが打った蕎麦を食べてもらったが、給食の直後にもかかわらず、15kgの蕎麦を争うようにペロッと平らげてしまった。ご父兄にもサポートで参加していただいたが、おいしい、おいしい……と蕎麦を食べていただきました。皆さんやさしいですねえ。
  その際、お昼には私たちにも給食を食べさせてください……とお願いしていただいたのが、写真の給食。なんと栗ご飯にトン汁、アジの干物。豪華ですねえ。私の昼といえば、自宅にいれば御茶漬けです。給食はおいしくて、給食といえば脱脂粉乳を思い出す我らの時代と違って、その変わり様に驚きました。
   



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