2004年3
月分
多くの心優しき奇特な方々の犠牲のもとに成りたっている
「蕎麦打ち&蕎麦食べ歩き日記」であります。
1998年4月以来、ここに登場する全蕎麦屋さんの索引は、
こちら
です。
日記に掲載してあるお店が、県別にひけます。
店名の前に「*」印のあるものは、蕎麦好き読者からの投稿情報です
●2004年3月27日
花見宴会
羽村市多摩川土手
TEL
営業時間 休み:
多摩川・玉川上水取水口と羽村での宴会
花見をかねて多摩川土手を羽村の玉川上水取水口あたりから下り、聖蹟桜ヶ丘までの予定で歩き始めたが、30分ほど歩いたところで、土手の下で優雅な宴会風景を見つけた。敷き物を敷いてその上にテーブルを乗せ、太い青竹を切った素材そのままの器を並べて数人の大人がのんびりと飲んでいる。その青竹が目に入って、いったいこれは何をやっているんですかあ?と近寄ってみると……これは驚き。実に優雅な花見宴会なのでありました。学校の同窓生とかで、仲間が一年間に釣り上げた川魚などを持参し、塩焼き、燻製など、その他にはタチウオの昆布締めやら、紫イカの味噌漬け、やりイカするめの腸の塩辛だの……を料理して宴会を楽しもうという趣向とか。
ご相伴に預かって、天然イワナの骨酒、イワナの塩焼きをいただいたが、これはイワナの香り、うまみが酒と溶けあって、えもいわれぬうまさ……。骨酒は何度か飲んだことがあるが、こんなに香りがよく、酒と融合してどちらも生かしあっているような骨酒は初めての体験であった。最後の写真でもわかるように、燻製の釜を2つ持ち込み、やることは趣味の域を超えて、味も一流である。この宴会、毎年やっているとのことなので、来年は手土産を持参で、エビでタイを釣ろうか……などとよからぬことを考えてしまいそうになる。最後の摺りだしうどん……も食べたかった。これもうどん打ちの趣味人が持参するとか。ちょうど向かいの家が知人の家とかで、台所や水を借りられるのが強みとか。メニュもきちんと表示されていて、おそれいりました。
●2004年3月21日
短編映画「フイチンさん」見てきました
下北沢「トリウッド」世田谷区代沢5-32-5
TEL 03-3414-0423
営業時間 12:55、14:10(以上は土日のみ)、15:10、16:20、17:30、20:00 休み:火曜
フイチンさん((C)上田トシコ、あにまる屋)
トリウッドへのアクセス地図
ちょっと蕎麦の話題から離れて恐縮なのですが……。
戦後の一時期、人気を博した上田トシコさんのマンガ「フイチンさん」が、アニメで復活しました。中国ハルビンを舞台に、貧しい中にも明るい笑いを振りまく快活なフイチンさんのキャラクターに慰められた人も多いと思いますが、アニメでもこの明るさが生きています。50歳以上の人には懐かしい漫画ではないかと思います。4月16日まで下北沢の短編映画上映館上「トリウッド(tollywood)」で上映される予定です。これはお勧めです。
上映時間は約1時間です。
上映スケジュールは、
12:55、14:10
(以上は土日のみ)
、15:10、16:20、17:30、20:00。火曜日は休みです。
料金は、
・大人 900円
・シニア 700円
・中〜大学生 700円
・小学生以下 600円
ハイテク武器のゲームに夢中になっている子供たちにぜひ見せたい映画です。お子様、お孫さんを連れてどうぞ。
●2004年3月21日
手打ちそば すい庵
藤沢市鵠沼花沢町1丁目9番地
TEL 0466-27-4440
営業時間 11:00−20:00 休み:水曜
あいもり(せいろ+いなか)
墓参りの昼食に恒例になっている”すい庵”だが、今日は飲み物は何もやらずに、あいもりだけをいただく。ここは信州川上村のそば粉を使っているお店で、ちょっと太目の蕎麦は香り豊かで豊穣な味がする。せいろといなかのあいもりだが、田舎よりもせいろのほうが香りが豊かで、しっかり打たれていて、私は好みだ。いなかは、少ししたにザラ着くような食感があったが、これは挽きぐるみの星がある分、そのように感じるのだろうか。若干、粗めに挽かれたそば粉のなせる業か。あるいは、玄蕎麦から惹かれているゆえの感触だろうか。
日曜日の昼食時とあって、ほぼテーブルは埋まっていたが、椅子の稼働率からいえば、それでもほぼ50%。2人連れが多く、基本的に4人座りテーブルを2人が埋め、2人座りのテーブルを1人客が埋める……という図式になる。この状況の中で、3人連れの新規のお客さんがこられたのでお待ちいただかざるをえなかった。そうお願いすると、「すいません、ちょっと急ぎますので……」と帰られてしまった。お昼時は相席で詰め込む店も多いが、住宅地の日曜日ではそれもお願いしにくいのだろう。ゆっくり食べていただきたい……店主のそんな優しい気遣いが営業成績には逆行することになるのだが、蕎麦屋業もなかなか厳しいものだ。
といいながら、私も2人の席に1人で座っていた。新規のお客さんが一人であれば、私はよろしければどうぞ……と合い席を提案するが、人数が多いとそうも行かない。混んでいて席がないのはしかたがない。客の責任ではないが、なんとなく居心地が悪くなりますね。混んだお店に先に入っていた客は、どうしたらいいのだろうか。ま、遠慮せずにきちんと食べる……が正解ですね。私は混んだお店では、できるだけ酒もやらずに蕎麦だけをいただき、早めに退散することにしているが、そんなことする必要はないんですけどね。それって、本当の蕎麦屋さんのためになるのだろうか、いつも疑問に思う。正解は、混む店は避ける……かな。
じつは、すい庵は、藤沢駅北口前にあった当時から、私の好きなそばを食べさせてくれるお店で、当時は、7,8人も入ると、ぎゅうぎゅうづめ……という狭いお店で、新しく南口に移動してからは30席くらいに増えたのではないかと思う。こんなに増えてお客さんは着てくれるだろうか……と心配になり、1人でも多く……と年に1,2度しか行かないができるだけ応援するつもりで機会があればいっていたのだが、このくらい入っていれば安心だ。……がこれも週末だけということの可能性は高い。蕎麦屋さん稼業も大変ですね。
●2004年3月16日
しんばし
新潟県南魚沼郡湯沢町大字湯沢488-1
TEL 025-784-2309 FAX 025-785-6662
営業時間 11:00-20:00(LO) 休み:水曜
地酒・湊屋藤助、せいろ、そばのup
ほくほく線で東京に帰ろうとするとどうしても越後湯沢で乗り換えねばならない。つい、乗換えならば蕎麦屋によって……という思いが出てきて、そういえば、古川さんの著書「蕎麦屋酒」(光文社新書)の巻末リストに越後湯沢に「しんばし」という美味しい蕎麦屋がある……と紹介されていることを思い出した(この本はお勧めです。蕎麦、酒について目からうろこの情報がたくさんあります。一読をお勧めします)。
電話をしたら夜8時までやっているとのことなので、下車して寄ってみることにした。駅から歩いて7分……というのはお店の説明であったが、不動産広告と違って歩いたら5分で着いた。すっきりした建物は、聞けば蔵作りという。落ち着いた建物だ。内装は黒一色で、不思議と気持ちが静まる。
電車1台分の持間しかなかった長居はできないということで、肴はなし。酒をいっぱいいただいて、せいろ蕎麦をお願いした。酒は地酒の白瀧の「湊屋藤助」。深みのある豊かな味わいがうれしい。
せいろは二八でふのりつなぎ…………とメニュに書かれていたのでどんな蕎麦がくるか……と楽しみにしていたが、運ばれてきたのは、なんとふのりつなぎといいながら、色はまさに蕎麦ではないか。ふのり特有の緑色がまったくない。しかも、黒い点々の星が見える。箸でつまんで口にいれてみると、不思議な食感。ふのりつなぎの特徴である、”つるつる感”はなく、蕎麦はもちもちとしている。手打ちせいろの、蕎麦の感触を生かしながら、しかも、ふのりのもつ粘着力を生かしたそば……初めて味わう食感である。美味しい。ふのりつなぎのそばで、食感ではなく「蕎麦が美味しい」と感じたのは、初めてかもしれない。驚きであった。
”つるつる感”を強調したふのりつなぎのそばは、のどをつるっと滑って通り過ぎる。そのためにあまりのどで蕎麦の味・感触を感じることがない。私はどちらかというと、そばの香りを口中・のどで感じたいタイプなので、ざらざらのそばが、のどをズルッとこすりながら通り過ぎる感触と、そのときに感じるかすかな蕎麦香がうれしいのだ。手打ちが好きな理由もそこにある。機械打ちは目が詰まっているので、やはりのどをするっと通り過ぎてしまう。手打ちの不均一さ、機械のように力で押し付けられないために適当に目が粗く仕上げられている状態がのどをこする感触がうれしいのだ。だから、どうしてもふのりつなぎの蕎麦で蕎麦のおいしさを感じることが少ない。ふのりつなぎはそういう蕎麦ではない……と覚悟しているところもあり、ふのりつなぎの”つるつる感”を楽しもうという思いが、ふのりつなぎそばに向かい際の思いだ。
話を聞いてみると、このお店では、つなぎに使うふのりは普通の半分くらいの量しか入れないという。そして、普通は銅のなべでふのりを溶く(そうするとそばが緑色になるという)が、ここでは銅のなべを使わないので、こうした蕎麦の色を生かした蕎麦にできるというのである。ふのりを少なくすることで、つるつる感よりも、手打ちのこしともちもち感を生かし、蕎麦の色と味を楽しんでもらえる……のだというのである。うーん、越後湯沢の蕎麦屋……もし、”観光地の蕎麦屋”と侮っている御仁がいたら、一度ここを試してほしい。ここにくるとふのりつなぎの奥の深さを思い知ることになる。あらたな発見であった。
●2004年3月11日
小嶋屋
新潟県十日町市本町4丁目
TEL 0257-57-3155 FAX 0257-57-9700
営業時間 10:30-20:00(LO)) 休み:無休
十日町の本店と酒、へぎそばメニュ、(下段)天神囃子、野菜てんぷら、辛み大根そば、そばup
十年位前になるだろうか、仕事の用事で十日町にある会社を訪問したことがあった。13:00に訪問する約束をとった。当然ことながら、約束に1時間ほど余裕を持って出かけ、十日町ならば行かずばなるまい……とヘぎ蕎麦の本家・小島屋さんで昼食を取る予定をたてて、駅に着くなり小島屋さんに直行した。すると……なんと、訪問先の社長がそこにいるではないか。会社で話をする予定が、小島屋さんで盛り上がってしまい、仕事……といいながら、最初はせっかくだから、ま、1本くらい……と酒を取り始めると、とまらず、とうとう話に盛大な花を咲かせて、気がついたら3時。昼食が終わったときには、もう会社に戻る必要はないね……と、会社に行かず、そのまま別れて帰ってきたことがあった。中休みがないこのお店ならではの出来事でした。
以来、なかなか出かける機会がなくて、小島屋さんにはいけなかった。越後湯沢から富山に抜ける路線は、いまでは北越急行というJRとは別の路線になってしまい、「ほくほく線」と呼ばれている。越後湯沢から「はくたか」という特急が走っているが、特急停車駅の十日町ではJRの切符で下車できるが、その他の駅で下車しようとすると、北越急行の切符を買わなければならないという奇妙なねじれ現象が起こることになる。これは、長野新幹線でも同じである。現在この路線は、東京から富山方面へ出かけるアクセス路線として利用価値は高いが、ほくほく線沿線の駅は素通りされるケースが多いようだ。それだけに温泉なども格別の味わいがあるようで、温泉好きにはお勧めの地域なのですがね……。長野新幹線が富山まで延長されると、特急「はくたか」も消え去る運命にあるようで、この路線はいよいよローカル色の強いものになりそうだ。
さて、久しぶりに小島屋さんで蕎麦をいただいた。といっても途中下車で次の電車まで1台分の持間しかない。野菜てんぷらで地酒といわれる天神囃子をいただいた。写真を見てもわかるように、酒はそれも500円〜600円。久保田の千寿、越の寒梅、でも1合600円である。この良心的な値段は、さすがに地元である。てんぷらは、小麦粉というよりも片栗粉を使っているか……と思わせるほどのからっとした上がり具合で、本醸造の酒は、吟醸とは対極にある米のエキスをすべて酒の中に生かしたような濃厚さがあり、このてんぷらによくあう。ここの蕎麦は、いわゆる、海草の「ふのり」をつなぎに使った蕎麦で、つるっとしたすべりののど越しが特徴である。小島屋さんは、そば粉を独自の室で保存し……と説明されているが、ふのりの特徴である緑色があざやかで見事である。そばは、ふのりつなぎにありがちな、すべりのよさだけでなく、のどを過ぎるあたりで、ほのかに蕎麦の香りが漂ってくるのがうれしい。なるほど、ふのりつなぎのそばとは、かくなるものであるのか……と改めて気づかせてくれる蕎麦であった。
●2004年3月11日
加寿屋
相模原市高根2-2-16
TEL/fax 042-757-1313 FAX042-751-6324
営業時間 11:300-14:30(LO)、17:30-22:30(LO) 休み:月曜
酒のグラス、お通し(あんきもと揚げそば)、そばがき、てんぷら、(下段)卵焼き、鴨汁せいろ、ねぎそば
すぎはらのかえり、仕事を済ませて夕食に三峰庵へ行こうと向かって、ついたところで定休日であった。ついていない。こういうことは、5回に1回くらいの割りでおこる。計画性のなさが原因である。で、別の店を目指す。めげずにすぐ立ち直る。この変わり身のよさだけは自慢である。少しは本気になってメゲた方がよろしいのですがね。このお店、普通のお蕎麦屋さんだったのが、新しく手打ちを始めたのだが、内装も黒を貴重にしたしゃれたものにして、新しい蕎麦屋として生まれ変わった。ほぼテーブルが埋まり、カウンターも8割方は入っている。繁盛店になった。こちらの蕎麦掻は、粗碾きの粉を使いしっかりと固め。口の中にそばの香りが広がる。そばを食べているという感じがする。どうも私はがさつな人間で、洗練されたそばよりも、そばを強烈に主張している土着のそばのほうが好みのようだ。
鴨汁せいろをいただいたが、細切れの鴨肉と細切れのねぎ……で薄味の汁。これはちょっと残念でした。もっとも900円という値段設定では期待するほうが無理かもしれない。このお店のお勧めは、ねぎそばである。上の写真のように、細いねぎが適度な甘みを出して、ねぎとそばと汁のバランスが非常にいいのである。このお店、そばもさることながら、飲むことを目的に来る客が多いようだ。酒の肴の腕を上げたようだ。その分そばがおろそかになっていなければいいのだが……。
どうも最近、どこのお店でもそばの香りがあまり感じられないのだが、どういうわけだろうか。自分で打ったそばがあんなに薫り高いのに、プロが厳選したそば粉で細心の注意を払って挽き、よりをかけた腕で打ったそばが、香りがないというのはどうしたわけだろうか? 私のそば打ちの腕前なんぞ、タカが知れている。粉にしてもたとえば古川製粉所さんの特上である。二た月前に挽かれ、パック詰めされたそば粉を打っているのだから、多くのお店では、そんなそば粉使えない……といわれそうである。そのそば粉でも、打つと香りが充満して、”そばはやっぱりうまい!これだよなあ!”と思わず声が出そうになる。冷蔵庫に入れて翌日食べても、当日ほどではないが、やはり香りは高い。
●2004年3月11日
すぎはら
津久井
TEL/fax
営業時間 休み:
昼に時間ができたので、ずーっと気になっていた津久井のすぎはらに出かけた。道路がすいていれば早いが、16号線は混雑する。横浜から片道2時間。ここは何度か、行こうとして向かいながらそのたびに定休日であったりして、食べられなかったお店である。陽気も初夏のように暖かく、遠出をするには絶好の日和であった。表街道からちょっと入った裏手にありなかなかわかりにくい。その分静かで、客にとってはいいが、お店にとっては厳しいロケーションではないかと思われる。竹やぶの系統の店では、ロケーションは普通の感覚と違う感覚があるのだろうが、しかし、アプローチが厳しい中でお客さんに来ていただくのは、並大抵なことではないと思う。
でやっとたどり着けたお店で、陽気が暖かく、店内にお客さんがいらっしゃらなかったので、気分は開放的。出てきたお通しなどデジカメに収めていたら「写真はご遠慮いただけますか」と、注意を受けた。うかつであった。私の留意不足でした。失礼しました。……ということで残念ながら写真なしです。
いただいたのは、焼き味噌、ニシン、そばがきでビールと日本酒を1合。卵焼きは2人前からとのことであきらめた。私はとても1人前は食べられない。ふんわりした蕎麦掻は香りもあって美味しかった。焼き味噌は、注文時の少しお時間がかかりますが……といわれたが、出されたものを見て、なるほどと思った。皿に石を敷き、その上に焼いた黒石を置いて、その上に味噌を置く。味噌を上からバーナーなどで焼いて焦げ目をつけたものである。味噌の具はもう少し粒にばらつきがあってもよさそうに思う。 最後に、私は石碾きせいろ、同行者は田舎そばをいただいたが、せいろも田舎も細いそばで、高足のせいろ用のざるに盛られてくる。2人とも感想は一致していて、そばの香り、コシともに期待していたが、そばそのものに力がないような感じがした。たまたまこの日が……ということかもしれない。竹やぶ流で量も少ない。汁はよく鰹節の出汁の出たものだったが私には少し甘いかなという感じだった。しばらく美味しいそばを食べていないので、そばを食べたい……と思っていたのだが、ちょっと欲求不満で、そういうときに行くお店ではないと反省した。……で、午後からの仕事を終えた後に、再び同じメンバーで夕食に蕎麦屋に駆け込むことになった。
●2004年3月10日
でら打ち
東京都品川区旗の台2-7-3
TEL 03-3787-0591
営業時間 11:30−14:30、17:30−21:00(日祭11:30−20:00) 休み:月曜・第2・4日曜
でら打ちの神野さんところセット
大阪で出店していたために閉めていた、旗の台のでら打ちが、2004年3月6日からお店を再開した。旗の台に、つきに1回行く用事があって、そのたびに昼食をどうするか、いない間さびしい思いをしていたので、再開はうれしい。……で、早速出かけてみた。大将も変わらない。生ビールと半熟煮卵、それにころセットをいただいた。ころうどんも、カレーも久しぶりで懐かしい味でした。
●2004年3月2日
江戸藤
東京都狛江市和泉本町4-10-
TEL 03-3787-0591
営業時間 休み:
たぬきそば
用事があって、約束の時間に早かったので食事を……と思いながら、小田急線の狛江から京王線国領方面に歩いていたら、慈恵大学病院近くで、「江戸藤」という名前の蕎麦屋さんが目に付いた。これはもしかしたら、横浜橋商店街にある「江戸藤」さんの姉妹店かもしれないと思い、ちょうどいいと、入ってみた。せいろそばでは物足りない気がして、たぬきそばをいただいた。聞いてみると、なんでも昔、関係があったとかで、いわば遠い親類の暖簾分け……といった感じだった。
江戸藤さんのそばは、色が白っぽくて非常に弾力のある、食感としては冷麦に似ているかな……というそばだった記憶があるが、そこまでは弾力、色目はないにしても、やはりどちらもその名残はある。ま、普通のそばと横浜の江戸藤さんのそばの中間と言ったらいいのか、やはり関係を思わせるものがあった。手打ちではなく機械で打っているようだが、一般のそば店のたたずまいで、このそばだから悪くない。
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