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蕎麦打ち日記ボタン 2003年1月分

多くの心優しき奇特な方々の犠牲のもとに成りたっている
「蕎麦打ち&蕎麦食べ歩き日記」であります。


1998年4月以来、ここに登場する全蕎麦屋さんの索引は、こちらです。
日記に掲載してあるお店が、県別にひけます。

店名の前に「*」印のあるものは、蕎麦好き読者からの投稿情報です


●2003年1月27日

そば芳
国立市中1-9-6
TEL 042-577-1481 定休日:金曜日
営業時間 昼:11:00−14:00、11:00−19:30




●(上段)店内、メニュ、天ぷら、せいろ

  国立の用事があり、朝一番で出かけた。終わった後、めったに行かないので駅前に出て、ブラブラと散歩を楽しんだ。みると駅前に紀伊国屋があったので、ここで芥子の実などを買ったりして周辺を歩いていたら、裏通りでソバ屋さんを見つけた。11:30頃である。昼食にはちょっと早めだが、手打ちそば……と聞いては入らぬわけにはいかない。古いしもた屋風で、なにやら期待できそうである。入ったら、案の定だれもいない。午後にも仕事があるので酒を飲むわけにもいかず、しかたなしに、せいろに野菜の天ぷらがついているという蕎麦定食をいただいた。……で、出てきた蕎麦を見てビックり仰天。かなり太目のいわゆる田舎蕎麦仕様である。写真でもお分かりのように、しっかり打たれたそばで、すするのは難儀だ。しかし、香りは抜群である。これをせいろとして出すのは珍しい。お店の方に聞いたら、「そうなんですが、うちはずっとこれなんです」とおっしゃる。田舎蕎麦としても出色の出来である。これにせいろの並蕎麦があれば、太めの蕎麦のよさも引き立つと思うが、これはお店の方針であろうから、私が言うことではない。せいろもたべたい。惜しい気もする。私の少し後に、お年を召したご婦人がお一人で入ってこられて、「おろしそば」を注文された。この田舎蕎麦でおろし蕎麦とはいかなるものであろうか……と、期待にムネが膨らんだ。運ばれてきたときには、卑しいと思うが、自分の注文品のようにじっくりと観察させていただいたが、田舎蕎麦が汁に浸かっている。メニュをみると、「冷やしおろし」とただのおろし蕎麦がある。こちらは温かい蕎麦のようだ。どうやらご婦人が召し上がっていたのは、「温かいおろし蕎麦」であったようだ。うーむ、温かいおろし蕎麦とは、いなかの温かい蕎麦とは……どんなあじなのだろうか? これは一度改めて試さねばなるまいて。
  戻ってきて、けやき出版の「多摩の蕎麦、うどん名店77」という本を見たら、茨城の蕎麦粉10に対して外1でつなぎを入れて打っているとか。開店以来既に10年ほどにあるとのことだが、しっかりとファンをつかんでいるようだ。店内は1階が16人で、厨房になっている2階にも客席は少しあるようだ。このお店、生麺の販売もしている。こういう、自分のポリシーをしっかり持ってそれを抜いているお店って、いいですね。応援したくなります。

 



●2003年1月25日

早川麺舗の辛みオロシぶっかけうどん






●早川麺舗のうどん

  早川麺舗の半生うどんを昨年11月にいただいていた。何度か食べたが最後の麺が残っていたので、すこしあったいりこ出汁を使い、辛み大根をおろして、辛みおろしぶっかけうどんでいただいた。このところ、うどんというと、イリコ出汁のぶっかけ、それもおろしいり……というのが定番になってしまった。うどんは蕎麦と違って乾麺でもそこそこいける……と思っていいたが、やはり自分で打つようになると、半生うどんではちょっと物足りない。とはいえ、この早川麺舗のうどんは乾麺としてはなかなかいけるのである。乾麺は出汁の絡みが良くないのだが……辛みうどんのぶっかけでも結構出汁が絡むのである。これは出色である。



●2003年1月23日

味噌煮込みうどん「生駒屋」

名古屋市中区大須2-28-18
052-221-9714
12:00-13:30、18:00-21:00、月曜日定休




●生駒屋さんのメニュ(湯付うどんが珍しい)と味噌煮込みうどん

  まことやさんの後、時間があるので、もう1軒行こうということになった。案内されたのは、大須の商店街の裏にある「生駒屋」さん。まことやさんもそうだが、名古屋では湯付うどんというのがある。釜揚げではなく湯に入っているうどんということだそうだ。これもそのうちに試してみたいが、味噌煮込み中毒患者としては、なかなかそこまでいけない。生駒屋さんは出汁が少し甘めの味付けで、2軒目としてはちょっとつらい。まことやさんと順序は逆のほうが良かったが、次回からはそうしよう。……って次回もはしごするんかい、ヲイヲイ。あまいなんぞと文句をいいながらも、この味噌煮込みうどんもなんと言うことなく腹に入ってしまう。鰹節なのだろうがちょっと何の出汁か分からない複雑な味で、赤味噌、八丁味噌の味付けの濃度もよい。うどんは、いわゆる紐ではないが、これもなかなか悪くない。値段も650円と庶民的で、家族連れなどもいて、アットホームなお店である。



●2003年1月21日

味噌煮込みうどん「まことや」

名古屋市昭和区壇系渓通4-14
052-841-8677
11:00−20:30 金曜定休




●味噌煮込みうどん

  私にとって名古屋といえば味噌煮込みうどんである。きしめんではない。ま、きしめんも悪くないけれど、特に取り立てておいしいという風に感じたことはあまりない。出汁も東京・大阪と変わらない。名古屋の出汁は東京のように醤油ベースだ……とgensanに言われて、おどろいた。私の記憶では名古屋の麺は、出汁は大阪風と思っていた。きしめんは、麺が平らなだけで、味的にももうひとつ引きつけるものはない。それに比べて、味噌煮込みうどんは、「なごや」である。名古屋に行くたびに、駅裏のエスカで山本屋(総本店?本店?)の味噌煮込みうどんを食べて来るが、いつも悔しいと思うのは、その値段である。味噌煮込みうどんが1600円、コーチン入りで、2100円するというのはちょっと我々庶民としては、行ってやらないからね……といいたくなるような値段である。2回に1回は、何とかならないか!と思う。以前、といっても10年程前に、栄で夜中に何の気なしに入ったうどん屋の味噌煮込みうどんが美味しかった。残念ながらその名前を忘れてしまったので行きようがないのだが、いわゆるあのヒモのようなうどんに八丁味噌の味噌煮込みであった気がする。
  そんなことで、名古屋市内の味噌煮込みうどん屋を探していたら、幸い讃岐うどんなかまの名古屋のgensanに出会い、gensanに案内してもらって、名古屋市内の評判のお店を回った。最初に案内していただいたのが「壇渓通り」にある「まことや」である。しっかりした鰹節の出汁が効いていて、八丁味噌のあじつけもグッド、しかもうどんもあの紐である。ただ、これでも最近は少しうどんのコシがやわくなったというファンの声もあるそうだ。そういわれればそうかな……というきもするが、知らぬ身にとってはこれでも結構いける。値段もエスカ裏のお店に比べてれば半額である。これはお薦めです。ただ、場所柄アクセスが不便で、やはり車でないと行き難い。バスがあるようだが、それにしても不便だ。地下鉄「桜山」駅から約1km徒歩で15分の距離であるから、時間があるときには散歩がてら歩くという手もあるが、急ぎの時には難しい。すぐ近くに山本屋総本家もあるので、味噌煮込みうどん好きには便利なロケーションだ。
  名古屋の麺については、ゲソ天さんの以下のホームページに詳しい。http://www.nagomen.jp/index.htm 参考にされるといいでしょう。



●2003年1月21日

登戸「聖」

川崎市多摩区登戸新町336
044-933-3153
木曜日定休




●ワサビ菜、板わさ、野菜天ぷら、せいろ、かけ

  JR南武線、小田急線登戸駅から3、4分のところにある手打ち蕎麦のお店「聖」にいった。しばらく前にどなたかに登戸に「聖」という手打ち蕎麦のお店があるお聞きしていたのだが、ひょんなことから登戸で仕事が終わることになり、電話帳で探してみたら、このお店が出てきたというわけ。どなたに聞いたのか、それも失念している。そろそろボケも本格化してきたようだ。適度に忘れるのは長生きの秘訣……と聞いたので、ま、それもいいか……とボケを楽しむ事にしている。登戸駅を下りて多摩川方面にぐるっと周り、登戸大橋に通じる高架の下にある。駅から3、4分だ。
  お店は、お父さんとご子息でやられているとかで、お店の作りも比較的新しい。これまで、本や雑誌などでもこのお店の情報は見たことがないのでほとんど知られていないようだ。蕎麦店をされていたお父さんに、ご子息が加わって手打ち蕎麦屋として新しくお店を始めた……というそんな感じである。例によって、ビール、酒を板わさ、野菜天ぷらでやり、せいろ、かけそばといただいた。酒のお通しにワサビなのおひたしが出されてきたが、私の好物で、これで気に入った。そばは、細めで香り、コシもあり、悪くない。写真では黒目の田舎蕎麦風に見えるが、光の加減である。いわゆる江戸蕎麦に近く田舎蕎麦ではない。まだ、手打ち蕎麦店の経験も浅いとみた。これからご子息の腕の上達がどこまですすむか、ちょっと楽しみでもある。



●2003年1月19日

讃岐うどん用イリコ出汁
いりこ+日高コンブ
鎌田の淡口醤油




●いりこ出汁

  2000年の暮れあたりから、讃岐うどんを打つ人たちと知り合って、讃岐うどんの打ち方を教えてもらううちに、なんともあのイリコ出汁の讃岐うどんが妙に食べたくなるようになってきた。まるで、麻薬かたばこのように後をひく。東京でうどんを食べるとどうしても出汁は醤油である。関西の昆布+鰹節の汁も悪くないのだが、腰の強よーい讃岐うどんをぶっかけで味わうと、これはもう病みつきの世界である。汁もいりこがほしくなるち、なによりもぶっかけである。
  以来、イリコを買ってきては出汁を作るようにしているが、ちょうど讃岐うどんの極東支部(讃岐うどんの世界では、香川を帝都と呼び、東京を極東と呼ぶそうだ)のメンバーと新年会をやろうということになり、イリコで出汁を用意した。煮干の頭とワタを取り除いて、昆布と一緒に水につける。上の写真は2時間ほどつけたところである。これでももう既に出汁は出ているが、これを20分ほど煮出して冷まし、鎌田の淡口醤油を返しの換わりにして、簡易うどん出汁作りであるが、これがなかなか美味しいのだ。



●2003年1月17日

蕎亭・き峰庵(相模原)(きの字は七3つ)

相模原市宮下本町3-40-5 TEL042-774-8911
営業時間:11:00-15:00、17:00-21:00 月曜日定休




●揚げ蕎麦と鴨南蛮+なめし

  相模原に午前中出かける用事があった。終わったところでちょうど昼時になったので、蕎麦を食べようということになり、き峰庵へ行く。この「き」の字は、漢数字の七を3つ重ねた字だが、これはワープロで変換しないのだろうか? ワープロ漢字辞典を見ても見つからない。喜の字を略したものだと思うが、これだけ簡略字として使われているのだからあってもよさそうに思う。フォントやさん、いれてくださいね。
  このお店、私は蕎麦屋さんとしての繁盛店の一つのモデルになるようお店ではないかと思う。こうしたお店はあちこちに結構あり、常連客がしっかりついていて 稼働率も高く、回転もいい。どんなお店かというと、まず、手打ちであること。しかし、事さらに手打ち、蕎麦の専門店、美味しいお店……などと声高に叫ばない。平常心で運営されていて、だから、メニュもいろいろと用意されている。そのうえ、ちょっと手を加えた独自の工夫されたメニュもある。選択肢が豊富だから、孫とおじさんがいるような家族連れが日曜日に来ても十分に耐えられる。酒の肴もある……という何でも屋さんのようだが、そこは手打ちそばのお店なので、味についてはしっかりと作られている。これだけのメニュを用意するとなると、店員も最低5−6名は必要で、それを養うためには、店構えは50人くらいは入らないとやっていかれない。テーブル席の他に、落ち着いていただける座席も用意されていて、仕切って20名ほどの宴会も出来る……というようなお店である。
  このお店も店員さんの応対も明るく感じがいい。手打ち蕎麦だから、普通のソバ屋さんと思ってきたお客さんは、「あら、このお店、美味しいじゃない!」とリピーターになる。たまには変わったものを食べてみようかな……と思っても、それに答えるだけの選択肢が用意されているので、お客も安心である。普通のおそば屋さん……と思わせて、味は1ランク上という控えめなところが、ポイントである。
  ビールを注文すると、揚げ蕎麦がお通しに出される。普通のお店と違うこうしたソバ屋独自のお通しなどのサービスが繁盛店の秘訣でもあるのだろう。この日いただいたのは、鴨南蛮蕎麦である。メニュをみると、菜めしがあるという。本当はいけないのだが、つい、菜めし頂戴!とオーダーしてしまった。食べすぎだあ! 構えずにこんな気楽な気分にさせてしまうところが、こうした店の人気の秘訣のような気がする。



●2003年1月14日

鴨せいろ
タイ産鴨ロース





●鴨せいろ

  7、8年くらいまではもっぱらせいろ蕎麦を食べていた。友人や蕎麦好き仲間が、冬になると鴨南蛮や天ぷら蕎麦などの”色もの”(私には”色もの”=邪道に思えた。いかに色付きの眼鏡をか掛けていたことか!)を食べるのを横目で見ながら、”なんと味のわからん男たちよ! かわいそうに”と思っていたのだ。が、あるとき仲間の一人が食べている鴨南蛮そばがあまりにうまそうに見えたので、私も鴨南蛮とやらを試してみた。……で、その結果、なんと目からウロコどころか目の玉が飛び出してしまった。うまいではないかあ! 新鮮な驚きであった。己の頑迷さにアキレ、腹が立った。こんなうまいものを食べずにいたなんて!というわけで、以来、冬になると鴨南蛮が定番になり、あちこちの鴨南蛮がおいしいと評判のお店に出かけては、鴨南蛮を楽しんでいたが、初期の鴨南蛮オタク時代が過ぎると次第に味がわかってくる。美味しいと評判のお店でも、うん?今回はもう一つだな……と思うことが多くなってきた。
  そして、そんなタイミングを見計らったように出会ったのが、鴨せいろであった。あまりのうまさに、目の玉が飛び出した。鴨のアブラは暖かい蕎麦でなくては!と思っていた己の頑迷固陋さにアキレはて、以来、冬の定番は鴨せいろに移った。最近では、人間ができてきたので、鴨南蛮、鴨せいろを気分により使い分けるという高等技ができるようになった。人間経験を積むと、どんな愚かな男でも、進歩するものである。
  そして最近は、ここ2年ほどは、人を呼んで食べさせるときに最後のメインディッシュは、鴨せいろを作ることが多くなった。一緒に仕事をしている事務所仲間の仲間がいずれも実は”鴨せいろ命”で、この人たちに食べてもらうので作るケースも多いのです。鴨せいろの作り方は、2002年12月にご紹介したと思いますが……ご参考にどうぞ。やってみてください。いつもせいろを楽しまれている方は、これを作ると、家族を蕎麦好きの味方にできること請合います。美味しいですよ。



●2003年1月10日

「さかき」
品川区大井3-5-9氏原ビル2階。
電話:03-3771-1223。営業:17:00〜21:00くらい。日祝日休業




●写真なし”

  「最近出来た近所の蕎麦屋を紹介させて下さい。 「さかき」品川区大井3-5-9氏原ビル2階。電話:03-3771-1223 WEB:現在作成中との事。営業:17:00〜21:00くらい。日祝日休業。池上通りと光学通りの交差点(三つ又交差点)付近の路地を100mくらい入ったところにあります。
  コギレイなのに気取ることなく手打ち蕎麦ガッツけます(^_^)。細かいのから粗いの、季節モノと常時3種くらいの手打ち蕎麦で、1枚500円!!メニューは蕎麦単品かコース(1000〜3000円)で、コースは蕎麦何枚でも食べれます。酒・焼酎もウルサクあります。蕎麦味噌焼きウマイです。色々と食べ歩いてコダワリのある蕎麦リアンなご主人なのですが、よくあるムツカシイ蕎麦屋のオヤジではなく、休日に蕎麦を打たしてくれたりもして大変フレンドリーです。」
                           <サカイ>

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