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蕎麦打ち日記ボタン 2002年5月分

多くの心優しき奇特な方々の犠牲のもとに成りたっている
「蕎麦打ち&蕎麦食べ歩き日記」であります。


1998年4月以来、ここに登場する全蕎麦屋さんの索引は、こちらです。
日記に掲載してあるお店が、県別にひけます。



●2002年5月26日

自家石臼製粉


古川製粉所丸抜き

     



2kgを碾く
  日光の渓流沿いで蕎麦を食べようということで、2kgの粉を碾いた。臼を受け皿をどうするか、難問であったが、川越そばの会で購入した、ステンレス製の捏ね鉢の上に、洗浄したゴムを一枚引きその上に臼を載せて、写真のようにすると、ちょうどいい。この粉は、30メッシュほどのふるいにかけると、1番粉も入るがかなり粗い粉も入るので、蕎麦の香りもあり、味もなかなかいい。黒い粒がそばの中に見えて、いい感じの蕎麦になる。


●2002年5月19日

自家石臼製粉


古川製粉所丸抜き

     



石臼自家製粉したそば粉で打った蕎麦。右の写真で黒い粗挽きの粒が見える
  ここのところ、少しずつ手をつけ始めている石臼で製粉した粉で生粉打ち蕎麦を打ってみた。問題は、一番粉を分けられないこと、甘皮の一部が挽かれずに出てくること……あたりが問題だが、これは臼の目を刻み直せば改善されるかもしれないが、完全には行かないのでこのあたりでよしとするのが一番かもしれない。もう一台、目を粗くした粗挽き用の臼が欲しい気もする。とりあえず、この状態でしばらく使うことにする。あきたら、そこで改良を考える。打った蕎麦は、香りもありなかなかである。今後は、これに、いろいろな粉をブレンドしてみよう。手始めに、ふるかわさんの特上でもブレンドするか?


●2002年5月16日

大阪・難波「夢想庵」

夢想庵、源氏、そばよし


     



難波の楽座にある源氏、難波・夢想庵の店主の心得状、そばよし看板
  名張から大阪に回った。そばかうどんでも……と思い歩いていたら、結構、手打ち蕎麦屋さんの看板が目立つ。大阪でも手打蕎麦のお店が出ているようだ。入ったのは難波交差点に近くにある夢想庵。あいにく写真を撮り忘れてしまったので写真はない。お店自体は10年程前に開店したとか。いわゆるバーなのだが、ご主人が蕎麦好きで蕎麦もメニュに加えたというユニークなお店である。おでん、そばと書かれているが、たとえばいただいた大根は半切りで300円である。おでんの値段がバーの値段なので、居酒屋のようにおでんを食べて、あとでそばをというわけにはいかない。入り口のドア横に、上の写真の「心得状」が書いてあるので、ちょっと引くお客さんも多いのではないか。蕎麦はしっかり打たれた蕎麦で、なかなか悪くない。700円。ただ、汁が鰹節の香りが非常に強いが、あまりボディが感じられなかった。蕎麦湯を注いで、2倍くらいに希釈すると、味が薄まってしまうのである。
  残りの二つは、入ることが出来なかったが、見つけた蕎麦屋さん。ごま蕎麦というのは、ごまが一緒についてきて自分で擂るようになっているようだ。源氏は新歌舞伎座の裏、石臼碾きと書かれていたので入ってみたかったが、とても腹に入る状態ではなかった。食べられなくなったものである。残念。

●この日記を読まれた夢想庵の石原さんより以下のようなメールをいただきました。私の日記の内容に対するお叱りだけでなく、補足する貴重な情報もありますので、石原さんのお許しをいただいてご紹介させていただきます。汗顔のいたりです。

     * * * * *
 私は、五月十六日分蕎麦うち日記に、紹介頂いた夢想庵の石原ともうします。

 たとえばいただいた大根は半切りで300円である。おでんの値段がバーの値段なので、居酒屋のようにおでんを食べて、あとでそばをというわけにはいかない。入り口のドア横に、上の写真の「心得状」が書いてあるので、ちょっと引くお客さんも多いのではないか。蕎麦はしっかり打たれた蕎麦で、なかなか悪くない。700円。ただ、汁が鰹節の香りが非常に強いが、あまりボディが感じられなかった。蕎麦湯を注いで、2倍くらいに希釈すると、味が薄まってしまうのである。

 他の、記事では、すばらしい表現のものもあるのに、「半切り」という表現、「値段がバーの値段」の根拠。が私には、納得がいかず、ペンならぬキーを叩いております。
 当店のおでんは、出汁も、味わって、頂けるよう、最上級の昆布などを使い、その日、一日しか使いません。翌日、また、新しい出汁で、召し上がって、頂いております。ひとつ、ひとつ、素材を選び提供させていただいておりますし、おでんというより、一品料理みたいなもので、盛り合わせのおでんとは違う質の物と自負しております。大根は、冬大根に限るとか、グルメぶった声も、聞きますが、夏大根でも、手間暇かけて出汁を含ませてやれば、美味しくいただけます。けっして、バーのような店構えかもしれませんが、そんな、安易な値段設定ではございません。
 いまだ、関西では、(関西に限らず)機械打ちでも、手打ちと称する店も数おおく、石臼十割蕎麦ながら、機械打ちのため味も香りもない蕎麦を出す、お店が増えています。

 関東、東北、北海道からの、お客様にも、当店の蕎麦は、お褒め頂いて喜んでおりましたが、批判も日々の精進の糧にしたいとおもっております。次回、来阪食べ歩きに、ご活用していただきたく、蕎麦サイトを、紹介させていただきます。
http://www.sinanoya.com 一度ご訪問してみてください。
 最後に私が、食べ歩いたお店で、一番のお気に入りは、兵庫の「ろあん松田」さんです。
 蕎麦食い七か条は、手打ちそばに、馴染みのない方のために、敢えて示させて頂いております。
 でも、よっぱらいの、お客には、関係なく、目の前の蕎麦が死んでいくのは、生業とはいえ、忍びがたいものです。

 無愛想な店ですが、またのご来店、お待ちしております。
 時節がら、お体、ご自愛なされますよう願っております。
                          夢想庵 庵主 石原 彰
       * * * * *



●2002年5月10日

きつねうどんの「一月屋」

名張市近鉄名張駅前
0595-63-0390
定休:日曜、営業時間:
     



天ぷらうどん、ざるそば
  仕事で三重県名張市に行った。4月にも行ったのだが、そのときには赤目四十八滝の近くの旅館で夕食をし、翌日は市内の鰻屋さんご馳走になってしまったので、蕎麦・うどんを食べる機会がなかった。今回は、大阪行きの電車の時間まで間があったので、駅前のこのお店に入ってみた。天ぷらうどんは、エビ、カボチャ、ししとう、なす などの天ぷらがハイって800円。ざる蕎麦が600円、ざるうどんが550円である。名張は赤目四十八滝で知られるが、いまでは大阪のベッドタウンになっており、もともと近鉄一本で大阪・上本町に出られるので文化圏としては大阪である。うどんも大阪の出汁である。看板にも店内にも手打ちうどんと表示されているので、お店で作っているのであろうが、いわゆる讃岐うどんのコシとは違い、柔らか麺である。作りダメであろう。ちょっと残念だった。メニュには蕎麦もあるので、蕎麦も食べたが、これもコシや蕎麦香はあまりなかった。蕎麦は手打ちではないようだった。


●2002年5月10日

へぎそば「きしん」

町田市南成瀬4-1-2
042-726-8857
定休:なし、営業時間:11:00−15:00、17:30−22:00(日祝日は21:00まで)
     



かきあげ天ぷらとへぎそば1人前
  仕事などで成瀬によく行くのだが、ちょっと時間が遅くなると蕎麦屋さんは閉まってしまうことが多いのだが、ここは比較的遅くまで開いているので、結局、ここに行くことになる。この日は宴会が入っていたとかで、お店はてんてこ舞いであった。宴会は2階の座敷なので音は聞こえないが、手が足りないので、お店が混乱する。お客が帰ってもテーブルがなかなか片付かないことになったりするのだ。成瀬は、駅前に、このきしんさんがあり、近くにカウンターの居酒屋さんで蕎麦を出すお店があり、さらに駅裏に若竹、近くに一葉、小川屋支店、笹屋、蕎麦の里ときわ……とあり、手打蕎麦では結構な激戦区である。
  さて、きしんさんでははじめてかき揚げ天ぷらを食べたが、ボリュームが2人前あり、1人ではとても食べきれない。2人で行ったのでちょうど良かったが、「これは1人手は食べられませんね」といったら、そうですねとお店の方もおっしゃっていた。ここに有名人の行きつけのお店……という本があり、タレントの江森陽弘さんが、なごむお店としてこのお店を紹介していた。メニュも豊富で、ボリュームがあり、値段はリーズナブルなので、週末の家族と来る……というお店である。


●2002年5月8日

風呂場の蕎麦打ち台と石臼

風呂場に置いた蕎麦打ち台の改造

石臼の取っ手の改造
     



高くした蕎麦打ち台と取っ手がついた石臼
  仕事場の風呂場を使わないので、風呂桶の上に打ち台を置いていた。これが偶然なのだが、90×120の打ち台が、ぴたりと風呂桶の上に収まるのである。しかし桶の上にそのまま置いたので、低くて使いにくい。腰を痛めてはいけないので、この打ち台を作ってくれた木工趣味のカメラマンに、改造を依頼しておいたら、連休中の遊びに改造してもってきてくれた。当初は20cmほど風呂桶の上端にコの字型に下駄を履かせて地から75センチにしようとしたのだが、作ったら低すぎてカランがぶつかってしまうことが分かった。そこで、ラバーを4枚重ねて足の下につけることで、うまく打ち台をおくことができた。結局、地からの高さは79センチとちょっと高めになってしまったが、打ってみたら快適である。これでコシの心配は、蕎麦だけで済むことになった。ヨカッタヨカッタ。
  ついでに依頼しておいた石臼の取っ手も持ってきてくれた。依頼したというよりも、私が作った取っ手が「あまりに美しくないので、見ていられなかった」とのことで、これもいいのを作ってきてくれた。握り部分が動くので、しっかり握って臼を回すことができる。テストに挽いてみたが、なかなか快適である。この後は、臼の目を少し粗くしてみようと思っている。


●2002年5月6日

わんこそば「たち花」

横浜市神奈川区白楽5-13
045-431-9445
定休:木曜、営業時間:11:30−21:00
     



手打ちもりそば
  家のすぐ近くに20年程前に出来た蕎麦屋さんで、何度かいただいたがそれきり足を向けていない。横浜では珍しく、わんこそばを売り物にしたお店で、もちろん普通のメニュもあり、なかなかにぎわっている。特に休日など、わんこそば……を目指してくるお客さんも多いようだ。わんこ蕎麦は、1人前2,500円。子供は少し安いようだ。私はわんこそばをいただいたことはないが、わんこそばを注文すると、紺の絣を着た女性がつきっきりでサービスしてくれるようだ。
  メニュを見ると、モリそば、かけそば……とある中に、手打ちざるそば……と書かれたのがある。他に手打ちと書かれたものはない。ところが、ノリが欲しくないので、手打ちで海苔のかかってない蕎麦を下さい……と御願いすると、手打ちモリ蕎麦ですね……と簡単に言う。あ、メニュには書かれていないが、手打ちモリ蕎麦というのもあるのだな……と納得していた。出された手打ちなるそばは、よく地方に行くとある田舎蕎麦風の蕎麦で、充分に茹でられているせいか、コシはあまり感じられない。これといって特徴のないそばで、これがわんこそばになるのだな……と納得した。わんこそばが、コシのある香りのある蕎麦だったりしたら、いちいち味わって食べかねない。時間がかかって大変である、というよりもそんなに量が食べられない……店からするといい手かもしれない。
  さて、手打ちそば……である。メニュから普通の機械打ちの蕎麦があって、ざるだけが手打ち……と思っていたが、帰りの際に伝票を見たら手打ちもり蕎麦は、ただの「もり蕎麦」と同じ値段である。よく分からん。全部手打ちなのかもしれん。ちなみに、普通のモリ蕎麦も手打ちモリ蕎麦も550円である。

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