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頂いていた那須・胡桃亭さんの粗挽き粉があったので100%で打った。 粗挽き粉の蕎麦を作り始めてみると、食感といい、味といい,香りといい 病み付きになりそうな予感があったが、案の定、蕎麦を打つ際に粗挽 き粉があればどうしてもそちらを打ちたくなる。 この胡桃亭のそば粉は、500gの真空パックを一度開封して半分打った 残っていたのでこれを打ったのだが、香りも抜けておらず、食感もなか わるくない。桐の条件が良くないので手抜きをして太めに切ってしまった が、これはやはり細いほうがいいようだ。素人蕎麦打ちとしては、切りを 練習する機会が少ないだけに、これが常に問題になる。こま板の移動と 包丁さばきは手作業なので機会が多いほど上達する。つまり、こればか りは、練習あるのみ……ということである。 よく、手打ち蕎麦屋さんで若い弟子たちがひまを見てはこま板と包丁捌 きの練習をしている風景を見るが、ボクサーのシャドウボクシングのよう だ……と感じたことがあるがまさにそのとおりのようだ。 ところが、細く切ってみたら、あの特有の弾力があまり感じられない。 粗挽き蕎麦はつながりにくい、→それを補足するのはさらに難しい→ 腕を見せるには細切りにしないと……ということなのかもしれないが、 私は、どうも粗挽きの太目の蕎麦が好きである。ウドンとも違う特有の 弾力があって、かみ締めると蕎麦香りが口中に広がる。これは細い蕎麦 では味わえない感触である。 |
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所要があって小田急線多摩川園前に出かけたついでに、駅近くに出来 二八蕎麦・大黒屋半右衛門によった。ちょうど、新蕎麦の時期ということ で、100%蕎麦をやっているというので,これを注文した。どうやら手打ち ではなく機械打ちをしているようだ。そばが,手打ちにやわらかさと違い、 きっちりと打たれているようだ。蕎麦打ちの技術というよりも、100%蕎麦 を提供するという熱心さを買いたい。コシ,香りどれももうひとつだが、それ もしかたがない。しかし、こうした蕎麦店で100%を提供するというのはそ ば文化の発展ということから考えれば、いいことだ。800円という値もいい。 もちろん、二八蕎麦とは違う香りが楽しめることは言うまでもない。 |
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駆け足で香港に寄った。滞在したのは昼から翌日の朝までという半日 だが、この間用事が特になかったので散歩に街に出てた。昼に飲茶を たべて、コーズウェイの市場を散歩していて見つけたのがこの製麺屋 さん。見た目ではなかなか区別がつかないが、それでもいろいろな麺が あって面白かった。上の写真の右端の中の左にある麺は、長さが5cm くらいで、ビーフンで作ったもののようだ。あいにくと何に使うものか聞き 忘れたが、イタリア風にさまざまなタイプがあるようだ。 ……というたわいのない写真。 |
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「金砂郷産のそば粉100%で打った蕎麦を食べていただく蕎麦祭り をやります」との案内をいただいて、日程的にどうにも無理と一度 は諦めたところを、何とかやりくりして出かけたのが船橋にある「朝 挽きそば・圓居」さん。最近はあちこちに少しずつでてきたようだが、 それでもまだ千葉・船橋は手打ち蕎麦店の過疎地だ。どういうわけ だろうか? そんな船橋に、数年前に開店した数少ない手打ち蕎麦 のお店が、圓居である。船橋駅の北口を下車、イトーヨーカ堂の前を 左に進み、交差点を渡って右、2、3分の好立地である。 小生は横浜から出かける。交通費だけで往復4,000円と少し。酒を 飲んでも支払いはせいぜい数千円弱だから、倍の金額を使うことに なる。よくもまあと自分でもアキレるが、蕎麦のほかにこのお店には 小生を誘う媚薬が置いてあるのだからしかたがない。なにかといえ ば、大阪名物のドテ焼きと山梨名物の鶏のモツ煮込みである。永い サラリーマン生活中に出張が多かったご主人の新田さんが、各地で 味わった逸品から厳選して取り込んだ酒飲み向けの特選品なのだ。 さて、蕎麦である。 11月の初旬に1週間催したそば祭りの今回の売りは、金砂郷町・水 府村高地産の常陸秋そばの新蕎麦を100%使った生粉蕎麦を食べ られるというという点にある。 鶏モツの煮込みでビールとお酒を1杯飲んだあと、新蕎麦の生粉打 ちせいろをいただく。 10月末に収穫し、乾燥、抜きを経たそば粉を石臼で自家製粉し、60 メッシュの篩で通したそば粉である。全粒分だが、色は綺麗な蕎麦 色。甘皮の部分は篩に引っかかるためかあまり黒さはない。しっかり した香りが自己主張をしている。さすがに金砂郷産である。口に含む と、口中で香りが広がる。普段の常陸秋蕎麦よりもコシは強いようだ。 渋みやえぐみといった荒々しい香りがわずかに感じられるのは、まだ、 収穫後の時間が経っていないためか。しっかり打たれている蕎麦は、 田舎蕎麦の感覚に近い気がする。 粘りがあり、香りが強く、粗さが落ち着いていない……という感じであ る。粗い資質を持った粉を固く(しっかり打つ)と、固いそばができる。 逆に粗い粉を優しく打つことで、微妙な味と感覚がそこから生まれる。 しばらく前に、クラシックギターを弾く友人から、固いギターは強く弾きた くなるが、固いギターだからこそ柔らかく弾くことで独特の音色が生ま れるという話を聞いたことがあるが、蕎麦でも同じことが言えるのかも しれない。 この粗さは、辛ツユを少しつけて食べるせいろよりも、カケ蕎麦のほう がいいかもしれない……と思い、急遽カケ蕎麦をいただいた。暖めら れたことでそばの香りがにおい経つように充満する。蕎麦の持つ粗さ が、ちょっと辛めのカケつゆを絡めることで和らげられて、口に含んだ とたん、思わずめまいを起こすほどの充足感である。蕎麦好きにはい ても経ってもいられる至福のときであった。 若さと粗さを隠さずに主張する金砂郷産の新蕎麦の生粉打ち……蕎 麦としては落ち着いた1月頃の方がおいしいようだが(新田さん)、新 蕎麦は新蕎麦で一度おすすめである。 |