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多くの心優しき奇特な方々の犠牲のもとに成りたっている
「蕎麦打ち&蕎麦食べ歩き日記」であります。



1998年4月以来、ここに登場する全蕎麦屋さんの索引は、 こちらです。
日記に掲載してあるお店が、県別にひけます。






蕎麦打ち日記2000年7月分



●2000年7月20日「一茶庵」目黒


●かけそば、湯桶

7月20日は休日である。どうも新しく出来た休日は、記
憶の外にあるようで、忘がちである。いつものように仕事
休日に仕事をするくらいだからかなり非残な状況にあるよ
うに思えるかもしれませんが、これが常態とお考えいただ
いたほうが真実に近づけます)の昼休みに、さて飯を……
と勘上げて、五反田に事務所を移しながら、近場の蕎麦屋に
伺っていないことに気が付いた。それでは……と出かけたの
目黒駅のすぐ裏にある目黒・一茶庵である。かつて中目黒に
職場があったころは時折出かけてきていたお店だったが、そ
の後、目黒に来ることが少なくなり足が遠のいていた。都内
のお店は休日に休むことが多いので、念のため電話で問い合
わせたらやっています……とのことで、出かけた。
うわさの「いつ壊れるか?」といわれるお店は、十数年前か
ら「壊れそう」な状態で持っているから意外としぶとそうだ。
1時ころに出かけたが、休日の1時は昼食の真っ盛りである。
2組ほどの後について並び、すぐに入れた。今日は2階を使
わずに1階だけの営業だ。

さて、板わさとお新香(この白菜がおいしかった)でビール
を軽くやって、友人は2色そばを、小生はせいろそばとかけ
そばを頼んだ。2色そばは、さらしなと田舎そば。この他に、
変わりそばとして、ゆずそば、深山そばがあったが、深山そ
ばが何者であるかは聴かなかったので不明である。2色そば
の中身を選択できるかどうかについても聞かなかったので不明。
結論からいうと、やはりせいろそばが一番良かった。そばの香
り、コシ、歯ごたえとも、せいろがもっともそばらしい特徴を
備えていて、1品を頼むならこれに限る。夏の昼……でてんぷ
らを試す体力がなかったのは残念だが、他のテーブルの様子を
見ているとてんぷらも悪くなさそうである。次回期待しよう。
さらしなはちょっと太め、それだけにしっかりと打たれていて、
悪くない。田舎そばはもう少し、歯ごたえがほしいところだ。
一茶庵系のツユで、少し辛めなのがいい。と思っていたら、
かけそばにツユがさらに辛めなのでびっくりした。写真からも
分かるように色は濃い目である。味も辛めなので、「これなら
ば、かけそばよりも月見そばがおいしそう!」とは同行した友
人の言であるが、次回は月見そばといきたいところである。

一茶庵/目黒
東京都品川区上大崎2-14-3 tel03-3444-0875 営業時間? 水+第3火休み


●2000年7月15日茂原「じつかわ」



●じつかわの、メニュ、冷や奴、酒、せいろそば(左から)

土曜日の昼、みんなは休みだというのに、仕事があって
茂原まで出かける羽目になってしまった。ではせめて、
ということで、まだ通ったことのないアクアラインの初
体験をかねて車で出かけようということになり、朝早め
に出発した。モタモタしながら海ほたるに到着したのが
10:30ころ。川崎に入り口から10kmのところにあるから、
車で飛ばせば10分ほどの時間で到着してしまう。このま
まとまらずに木更津まで突っ切ってしまえば、あと5、
6分で着いてしまう。川崎から木更津まで15分ほど……
考えられないような便利さである。川崎から海ほたるまで
は海底トンネルだが、海ほたるから木更津までは海の上
の橋である。気持ちのいいコースだ。
これだけの距離があるならば、どこかで海底、海の中が
見たいという気がするが、東京湾である。最近綺麗になっ
たといわれるが、計画当時には見せる……などということ
はだれも望まなかったのかもしれない。トンネルはガラガ
ラだったが、海ほたるに到着するとなかなかの混みようで
ある。わずか15分、海ほたるでの見物を入れても4,000円と
いう金額はちと高値過ぎる気がする。当初は確か6,000円く
らいだったのいが、高すぎて使ってもらえずに値下げした
とか聞いた記憶があるが、それでも高い。ぐるっと東京を
経由した場合に比べて(最低2時間?)、はるかに便利で
はあるが、それでも4,000円はちょっとした金額で、これで
は、東京を経由する業務用自動車の減少をねらった当初の
もくろみは外れてしまうはず。なかなか業務用の車は使え
ない金額ではないか。となると、単なる観光用の道路、つ
まり遊園地に過ぎないということになる。産業振興……と
してもなんとももったいない道路であるなあ。
ということはともかくとして、茂原に昼頃について、さて
昼飯をということになって蕎麦屋を探した。あまり期待し
てはいなかったが、これがあったのである。電話帳で探す
と、手打ちそば「じつかわ」というのがある。早速電話し
てでかけてみた。店構えは文句なしに、最近の手打ちそば
店の主流というか、はやりの和風モダンというつくりだ。
落ち着いた店構えで(写真)、期待させる。聞くところによ
ると、2、3年前まで普通のそば店だったのが、手打ちそ
ば店に変えたとのことだ。まずは、奴とマイタケてんぷら、
ビール、酒を頼む。酒をやっている段階ですでにこの店が
間違いのない手打ちの店であることが感じられた。という
のは、最近「手打ち」と看板を出しながら、どうにもなら
ないそばを出す店があるからだ。
この段階で、一茶庵系の店であろうと予想していた。その
わりには焼き味噌がないぞ?と不思議に思っていたが、こ
れが最後に大ドンデンに会うことになる。さて、酒の後で、
せいろそばとかけそばを頼む。どうしてもこういうお店に
行くと、せいろとかけそばを味わいたくなるのである。そ
ばは、非常にやわらかく、ちょっとゆですぎかと思われる
ほど。同行した仲間は乾燥させすぎではないか……とのこ
とであったが、そばそのものは悪くないのだが、もうひと
つ何かが欠けている感じがする。汁は辛目。辛い汁は好み
だが、どうにもまったりした甘さが気になる。もっとシャ
ープな汁になると、すばらしい組み合わせになる……など
と考えながら食べ終わり、帰りがけにレジで、どこで修行
されたのですか?と聞いたら、「小田原の方で」「では、
星月さんですか?」。正解であった。この段階でやっと、
あの、やさしいそばと辛い汁の正体がわかったのだが、つ
い5月にいった店である。本当ならば分からないはずはな
いのだが、気が付かなかったというのは、もちろん私の未
熟さのなせる技であるが、似てもやはり違いは大きい……
という思いが強くした。
汁のシャープさ、そばのきりっとしたシャープさ……やは
り師匠は、師匠だけのことはある、と再認識した次第。と
はいえ、若いそば職人の努力に拍手を送りたい。茂原にで
かけたら、ぜひお試しあれ。いいそばである。
じつかわ
茂原市高師68-6 tel0475-24-3939 11:30−20:00(3-5休み)





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