横須賀製鉄所「造船王国日本の源流」

<ものづくり日本の源流を訪ねる>
横須賀製鉄所
――造船王国・日本の源流




2015年5月4日、イコモス(国際記念物遺跡会議)は、
「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産への登録を勧告しました。
本来ならば、その中に横須賀製鉄所の遺跡も含まれるところですが、
米軍の基地内にあること、現在も使用中であることなどから申請から外されています。
ここでは、日本の造船王国を生む原動力となった
横須賀製鉄所の生い立ちと意義を、遺跡を訪ねながら眺めてみることにしよう



3.横須賀製鉄所――造船王国日本の源流」
  
       <目 次>

  • 目 次 横須賀製鉄所――造船王国日本の源流」

  • 第1章 横須賀製鉄所――100年を超える現役ドックの宝庫

    1854年、日本が開国し目の当たりにしたのは我が国の脆弱な防衛力だった。そこで、フランスの指導の下、造船所を作り、軍艦の建造と機械加工技術の育成を始めた。その出発点が横須賀製鉄所である。今回は、当時のドックが残る横須賀を中心に、戦艦三笠、浦賀ドック、日本初の洋式灯台・観音崎、横浜製鉄所跡を訪ねる。

  • 第2章 ヴェルニー公園――軍港横須賀を見渡す歴史の公園

    横須賀軍港を目前に開けた臨海公園は横須賀製鉄所の首長だったフランス人技師ヴェルニーの功績をたたえて作られたものだ。ヴェルニー記念館には、横須賀製鉄所の原動力となった、10トン、5トンのスチームハンマーも展示されている。製鉄所建設の立役者であった小栗上野介とヴェルニーの胸像に往時をしのぶ。

  • 第3章 YOKOSUKA軍港めぐりクルーズ――軍港横須賀140年の歴史をたどる

    いま、首都圏で人気なのが「YOKOSUKA軍港巡り」クルーズだ。米海軍基地の施設と、旧横須賀軍港(現海上自衛隊基地)を遊覧船で一回りする小さな船旅だ。対岸に明治4(1871)年につくられ、いまも稼働中の我が国初の石造りドックを望み、潜水艦や軍艦など軍港のいまがまじかに見られるのが人気の秘密である。

  • 第4章 横須賀造船所――140年間現役で稼働する石造りドック

    いまは、米海軍横須賀基地内にあるが、対岸のヴェルニー公園や軍港めぐりクルーズから見ることができる日本最古の石づくりドック。1−3号ドックは建造以来140年を経過し、現在もなお、現役で稼働を続ける。日本の造船・機械加工技術の発展に大きく貢献した横須賀製鉄所。日本の造船・機械加工技術の原点を訪ねる。

  • 第5章 横浜製鉄所――横浜につくられた日本初の洋式工場

    横須賀製鉄所を稼働させるためには、機械加工の技術が不可欠。その育成と横須賀製鉄所で使用する機械を製造するために事前に建設されたのが横浜製鉄所だ。JR根岸線石川町駅近くにあった工場は、いまは工場跡碑以外に当時をしのぶ物はないが、フランス語と機械加工の実習場として果たした役割は決して小さくない。

  • 第6章 戦艦三笠と猿島――日露海戦を勝利に導いた旗艦と要塞の島

    日本海海戦で世界最強のバルチック艦隊を破って列強を驚かせた日露戦争。連合艦隊の旗艦として活躍したのが戦艦三笠である。英国ヴィッカース社で明治35(1902)年に竣工した15,140トンの戦艦。横須賀・三笠公園に保存されている三笠と、三笠沖1.7kmに浮かぶ東京湾要塞の島「猿島」のレンガ造りの要塞跡を訪ねる。 6_DSC8126-2.jpg

  • 第7章 浦賀ドック――世界でも希少遺産の2つのレンガドック

    開国とともに政府は、浦賀に流れる長川の河口に造船施設をつくり、日本初の洋式軍艦「鳳凰丸」を建造した。1860年に太平洋を横断した咸臨丸を出発前に修理したのもここだ。その後、ここに大きなドックが作られ浦賀ドックとして親しまれた。2003年に稼働を停止した巨大なクレーンが残るレンガドックに往時をしのぶ。

  • 第8章 観音崎灯台――日本初の洋式灯台

    開国とともにやって来る外国船にとって大きな問題は、流れの速い東京湾入口の狭い航路で、夜間に正確な位置を知る灯台の建設が求められていた。日本で初めて洋式灯台が建設されたのは、明治2年1月1日。浦賀水道を望む観音崎に横須賀製鉄所の技師ヴェルニーとフロランによる煉瓦と石灰の白塗装の灯台ができた。

      





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