「ミスター・Pのふしぎな冒険」(翻訳)



お目通しいただき、ご感想などお聞かせいただければ幸いです。

原題は「壁を通りぬける道」。不可能なことを可能にするのは、発
想しだいということからつけられたタイトルで、このことからも分
かるように一風変わった不思議な作品です。
おしゃまで利発な姉サンドラと、いたずらな弟インティが、毎週水
曜日の午後のおやつの時間に遊びに行くのはミスター・Pの家。2
人はこの家で、ミスター・Pから、彼が体験した不思議な物語を聞
きます。たとえばそれらは、一度も嘘をついたことのない人にしか
見えない「真実の花」の話しであったり、奇妙な国の秘密組織を巡る
物語、ネコの悲しい恋物語、回りの色に合わせて自分の色を変える
「カメレオン豆」、さらに、砂漠からの逃避行、インドの王様の毒味
役の物語であったり……と興味は尽きません。
本書にはこうした14の物語が紹介されていますが、読み進めてゆく
うちに、いったいこの話しは本当なのか、冗談なのか、と不安にな
ってきます。そして、物語の最後には、とうとう2人までが、物語
づくりの参加してしまいます。
これまでの児童書にはない、奇妙な浮遊感と透明感をもった書です。
小学校高学年から大人まで、楽しめる本です。
本書を翻訳するきっかけについてのお話は、普段の顔でご紹介して
います。






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